プロ野球・巨人は18日から敵地でのヤクルト3連戦に挑みました。ヤクルトの本拠地である神宮球場は、グラウンドにブルペンがあり観客からもその様子が見られるという特徴のある球場。ここでの甲斐拓也選手の姿が話題となっています。

プロ15年目の甲斐選手は、昨オフにFA権を行使しソフトバンクから巨人に移籍。これまで言葉を交わしたことがない投手も多くいる中で、春季キャンプから積極的にコミュニケーションを取る姿が見られていました。自身もキャッチャーであり甲斐選手の獲得に力を入れていたという阿部慎之助監督は、この姿について「安心感があります」と評価。さらに互いの考えを共有することを“バッテリーの永遠のテーマ”とし「続けていってほしい」と語っていました。

そんな中で迎えたヤクルト戦。甲斐選手は試合中に幾度となくベンチを出てブルペンエリアに向かい、以降登板するリリーフ陣と言葉を交わします。さらに前日20日の試合は普段から中継ぎ起用に応える6人の投手でつなぐブルペンデーとなりましたが、スタメンマスクをかぶった甲斐選手は何度もブルペンに駆けつけ、身ぶり手ぶりを交えながら言葉を交わし、リリーフ陣と考えをすりあわせる姿が見られていました。

この様子を見た現地のファンからは驚きの声とともに、動画や写真でその様子が拡散されました。これにはSNSでも「ベンチでの声かけも積極的にやってるイメージだけど、ブルペンに来てまで色々お話してる甲斐さん、本当に信用されてる理由がわかる」「SB時代からブルペンにわざわざ出向いて投げる人とコミュニケーション取ってたと聞いて素晴らしいなと」「見たことない光景だよね」「新鮮な驚き」「捕手が試合中にブルペンに行くの初めて見た」と様々な声があがりました。

ここまで20試合に出場し、キャッチャーとして投手をリードしながら、打率.333と好調をキープしている甲斐選手。前年はシーズン全体で5本塁打となっていましたが、すでに2本の本塁打を記録するなど打者としても躍動を見せており、巨人ファンからは驚きと称賛の声があがっています。