カターレ富山ホーム開幕戦へ 競技を越えた支援「同じスポーツの仲間として力になりたい」
J2でのホーム開幕戦をこの週末に迎えるカターレ富山。先日から大雪が降った中、ホームスタジアムでは、おととい大勢のサポーターが除雪を行いましたが、雪が残るのは練習場所も同様です。きょうは競技の垣根を越えたサポートがありました。
網谷アナウンサー「強烈な寒波によって県内には多くの雪が降り積もりました。富山市のこちらの場所でもまだ私のすねの高さほどの雪が残っています。実はこちらは4日後にJ2のホーム開幕戦を迎えるカターレ富山の練習場。本来であれば足元には緑の芝生が広がっていますがご覧のように一面雪で覆われています」
いよいよ今度の日曜日、11年ぶりに復帰したJ2でのホーム開幕戦に臨むカターレ。
当初は今月22日のアウェーゲームの後富山に戻る予定でしたが、雪の状況などを考慮しチームは今も千葉に残ってホーム開幕戦へと調整を進めています。
そんな中、けさカターレの練習場に集まったのは、社会人野球チームロキテクノ富山の選手たち。
網谷「競技の垣根を越えた活動となりました。どんな経緯があったんでしょうか」
ロキテクノ富山・伊東大輔副部長「先日、カターレさんのホーム開幕戦がピンチだという記事を見かけまして。J2に今年復帰されて盛り上がっている中で、同じスポーツをやっている仲間として、少しでも力になれれば良いなという思いできょうは来ました」
カターレの選手たちが富山に帰ってきた後すぐにでも使えるよう、きょうは隣接する人工芝グラウンドの除雪に取り掛かりました。
その方法はというと…ひたすら歩いて、足で踏む。
スコップなどを使うと人工芝が傷み、耐用年数が減ってしまう可能性があるといいます。
そのため除雪器具は一切使わず、野球部のメンバー31人がかりで地道に歩き続けて雪をならしていきます。
およそ2時間に渡ってサッカーのピッチ上を歩き続けたロキテクノ富山野球部の選手たち。
競技の垣根を越えたまさに「富山一丸」の思いです。
雪で覆われていたグラウンドも少しずつ人工芝のピッチが見えてきました。
ロキテクノ富山・伊東大輔副部長「富山での開幕戦をなんとか勝利して、県民に勇気と元気を与えてほしいなというふうに思っています」
雪をも溶かすようなサポーターの熱い愛、そして富山のスポーツチームの固い絆に支えられてカターレ富山は、まもなくホーム開幕戦に臨みます。