堅守構築も課題は得点力不足 J2甲府 上位浮上のポイントは 序盤戦を終えOB小椋祥平氏が分析 山梨

今季リーグ戦は11試合が終わり、約4分の1を消化。甲府は現在12位と思うような結果が出ていません。直近3年の戦績を見ると、11節終了時点の得点は2023年が15点、24年が19点だったのに対し、今季は9点にとどまっています。
小椋さん
「J1昇格が目標なので、そこを考えるとまだまだ物足りない内容。昨季は特に個の能力が高い選手が多かったが、今季はそこがいない」
今季9得点のうちセットプレーからの得点が6。3分の2を占め、チームの得点源になっています。
小椋さん
「チームの武器になっているし、拮抗した試合でセットプレーから先制点を奪えば試合を優位に運べる。ここはこれからも武器にするところ」
一方、流れの中から得点を奪ったり、ゴールへと迫ったりするシーンはあまり見られません。25日の水戸ホーリーホック戦では、3-4-2-1のフォーメーションを後半開始から3-1-4-2に変更。前線の起点を増やす意図があったとみられます。
小椋さん
「やっぱりそこ(流れの中からのゴール)が今足りない。意図的に作れた得点が少ない」
■進みつつある堅守構築 3バックが機能
一方、守備面ではリーグ序盤、4試合連続の複数失点を記録。しかし直近5試合でわずか1失点と復調の兆しも。直近の試合は3バックに左からエドゥアルド・マンシャ(29)、孫大河(25)、土屋巧(21)が起用されています。
小椋さん
「3バックに安定感がある。3人の距離感やバランスが今の安定した守備につながっている。それぞれの良さが出ていて、両脇のマンシャと土屋は個に対する強さがある。そこをうまく孫がカバーしている」