150年の歴史に幕…閉校前最後の卒業式 5人が学び舎を巣立つ 秋田市・太平小学校
県内では、多くの小学校で、14日、卒業式が行われました。
150年の歴史に幕を下ろし、今年度で閉校する秋田市の太平小学校では、最後の卒業生5人が学び舎を巣立ちました。
秋田市の太平小学校。
「卒業生、入場」
1874年、明治7年7月7日の開校から創立150年を迎えたこの春、令和7年3月で、閉校を迎えます。
太平小、最後の卒業生となる5人が、旅立ちの日を迎えました。
入学したときから、同じ教室で、同じ時間を過ごしてきた5人の6年生。
今年度は、多くの学校行事で、中心的な役割を果たしてきました。
伝統芸能の山谷番楽や、秋田のイタヤ箕製作技術として国の重要無形民俗文化財にも指定されている、オエダラ箕製作も体験、地域の伝統にも触れてきました。
嵯峨あかり さん
「集中力を高め、授業に取り組みたいです。そのために生活習慣を見直したり、物事に全力で取り組んだりして、立派な中学生になりたいです」
村松晃成 さん
「太平小学校は、人数が少なく、すぐ友達ができました。中学校は男子の人数も多いので、積極的に声をかけていきたいです。そしてみんなの人気者になりたいです」
猿田尚 校長
「太平地区で過ごしたこと。太平小学校で学んだこと。太平小学校の最後の卒業生であることに誇りを持ち、中学校でも自信を持って進んでいってください」
太平小学校は、同じく今年度で閉校する下北手小学校とともに、広面小学校に統合されます。
「さようなら、僕の太平小学校」
「さようなら、僕の、私たちの、太平小学校」
この地区にあった太平中学校も、2年前に閉校しているため、5人は6キロほど離れた城東中学校に通うことになります。
多いときには、1学年100人を超えていたという太平小学校。
5801人目。
最後の卒業生が、学び舎を巣立ちました。