春の訪れとともに農作業がスタート!コメを取り巻く環境が大きく変わる中…今シーズンのコメ作りが始まる 横手市
春の訪れとともに、県内各地では農作業も始まっています。
横手市の農事組合法人では、9日、イネの種まきがスタートしました。
価格高騰による備蓄米の放出や、あきたこまちRの初めての作付けなど、稲作をめぐる環境が大きく変化する中、今シーズンのコメ作りが始まりました。
約130ヘクタールでコメの生産に取り組んでいる、横手市平鹿町の農事組合法人・樽見内営農組合では、9日、イネの種まきがスタートしました。
午前はサキホコレの、午後はあきたこまちRの種まきが行われ、発芽にばらつきが出ないよう、機械で均一に種もみをまいていきました。
種もみの上に土をかぶせたあと、苗箱は、温度が30度前後に保たれた育苗器に入れて発芽を促します。
4日ほどかけて発芽させたあと、ハウスに移され、約1か月かけて15センチほどの苗に育てます。
「健康に気を付けて、順調に作業ができるよう、豊作を願っています」
「種まきが一番最初の作業なので、水を良く見ながら管理しています」
「あきたこまちRという品種が新たに導入されて、いま播種を始めたところなんですけども、手探り状態の品種なんですけども、あきたこまち同様に作付けをして、みなさんにおいしいお米を届けたいと考えてます」
昨年度、300トンを超えるコメを、シンガポールなど海外に輸出した、樽見内営農組合。
今年は、来月上旬にかけて、約3万箱分の種まきを行います。
コメの価格高騰による備蓄米の放出に加え、有害なカドミウムやヒ素をほどんど吸収しないとされるあきたこまちRの初めての作付けなど、稲作をめぐる環境が大きく変化する中で、今シーズンのコメ作りが始まりました。