性も価値観も人それぞれ LGBTQについての理解を深めてもらう活動を続ける女性が小学校で特別授業 子どもたちに伝えたこととは?
湯沢市の小学校で、児童が、多様な性のあり方について学ぶ特別授業が行われました。
いわゆるLGBTQについての理解を深めてもらう活動を続ける女性が講師を務め、児童たちは、性のあり方だけでなく、様々な価値観があることを知る大切さも学んでいました。
多様な性の認識を持つ人たち・LGBTQを身近な事としてとらえてもらおうと、講師が児童に聞いたのは、こんな質問。
「3つに分けて質問するよー!10人に1人だと思う人?100人に1人だと思う人?1000人に1人だと思う人?100人に1人が多かったかな…LGBTQの人の割合は…日本人の約10人に1人。10%です」
児童に質問を投げかけたのは、LGBTQについての理解を深めてもらう活動を続け、小学校のPTA会長も務める、松倉みほ子さん。
児童に、多様な性の認識全てを理解してもらうことは難しいものの、人それぞれに、様々な考え方や好みがあることは改めて知ってほしいと話しました。
松倉みほ子さん
「LGBTQをきっかけにして、自分のこととか周りのことを考えていく。視野を広く柔軟に物事を考えていけるかたちになればいいなと思って話をしました」
湯沢東小学校で行われたこの特別授業は、民間企業でも講演活動を行う松倉さんと学校が連携して開きました。
松倉みほ子さん
「自分と違う気持ちを持つ人や、表現をする人を否定しないの。いろんな性があるんだなってみんな知ったよね。それを例えば誰かに話した時。『私あの人のこと好きなんだよねー』とかって言ったり、自分がめちゃくちゃこれかっこいい、これかわいいと思って着たものを、それ変だよ!って言われたら、どう?」
松倉さんは、多様な性の認識、多様な価値観もある社会では、相手への思いやりが欠かせないと話しました。
林茉帆さん(湯沢東小5年)
「人が話してくれたら、否定したり、そういうのじゃなくて、受け止めてあげて、相談に乗って解決してあげたりしたいなって思いました」
さらに松倉さんが強調したのは、自分の考えもしっかり持つことの大切さ。
松倉みほ子さん
「世の中にはね、男と女だけでなくって、好きな性別も人それぞれで。誰がどんな人を好きになるか、どんな表現をするか。着るものとか話し方とか、身ぶり手ぶりね。みんな、それぞれなんです。だから同じ性別を好きになることや、好きにならないことも大切な気持ちだしね、自分が思う性別や、誰を好きになるかは、自分が決めること」
児童たちにとっては、新たな知識を学んだだけでなく、自分と向き合うきっかけづくりの機会にもなったようです。
藤田凛さん(6年)
「自分の、ありのままの自分でいいんだよっていう言葉がすごく印象に残ったので、自分らしくみんなとの交流を大切にしながら生活していきたいなと思いました」
髙橋翔さん(6年)
「きょう初めてだったけど、自分のことが分かったような気がした」
ー自分のことというのは?
「性格とか」
松倉さんは、18日も小学校で特別授業を行い、性や価値観の多様さについての理解を深めてもらうことにしています。