「刷新」を争点に掲げる鈴木氏に不快感… 佐竹知事 猿田氏を応援する考えを示す　秋田県知事選挙

任期満了に伴う県知事選挙について、今の任期で退任する意向の佐竹知事が、立候補を表明している元副知事の猿田和三氏を応援する考えを示しました。

一方で現時点では選挙活動そのものには関わらない考えを示しています。

関係者の話によりますと、佐竹知事は1日、湯沢市で開かれた県議会議員の県政報告会で「次の県知事に猿田氏をお願いしたい」といった趣旨の発言をしたということです。

猿田氏は3年半にわたり、佐竹県政を支えた、元副知事です。

発言の真意について3日取材に応じた佐竹知事は・・・。

佐竹知事
「刷新は前を否定する」「（県の）事業は全て議会の承認、全部賛成でしょ。自分で全部賛成してこれを刷新ということはね、論理矛盾ですよ。それはないだろうと」

佐竹知事はこう述べて「県政の継続か刷新か」を争点にする元県議会議員で知事選に立候補を表明している鈴木健太氏をけん制しました。

鈴木氏は自民党会派に所属し佐竹県政が提出した予算案にはこれまで賛成してきた経緯があります。

佐竹知事
「前から反対していればいいよ。全部賛成しておいて刷新ということは自分で賛成していたものを否定でしょ。論理矛盾。そこを言われるとカチッとくる」「選挙は言葉を上手く使わないと選挙は敵を作らないこと」

一方で佐竹知事は県議会の質疑で「私自身後継指名できる権限がない。誰がなっても後継だ」と述べていて、現時点では選挙活動には関わらない考えも示しています。