【秋田県知事選挙】選挙戦は最終盤に…3人の立候補者のラストスパートを追う
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元副知事の猿田和三氏は、3日、62歳になったばかりです。
気力も体力もまだまだ十分という言葉の通り、疲れを感じさせない表情で、4日も精力的に支持を訴えました。
猿田和三 氏
「秋田の産業振興をどんどん前に進めていく。これが人口減少対策に必ず効果をもたらしてくると。実際にそのおかげで社会減は減ってきています。これをさらに進めていくのは誰かと。いままでの積み上げをまた一から振り出しに戻していいのか。秋田にそんな時間の余裕はありません」
36年間の県庁生活で最も力を入れてきた産業振興によって、人口減少に歯止めをかけると訴える、猿田氏。
秋田の発展に貢献したいと県庁に入ったときの原点に立ち、全身真っ白な服装で選挙戦に臨んでいます。
猿田和三 氏
「秋田のために私はさらにさらに全身全霊をささげて、この秋田で燃焼していきたいと思っております」
県民党を掲げ、佐竹県政が進めてきた政策を継続しつつ、見直しが必要な部分は躊躇(ちゅうちょ)なく変えていく考えです。
猿田和三 氏
「行く先々で皆さんから激励をいただいたので、そういう意味では手応えは十分です」
「私は最初から全力疾走。ここで走りぬくというのが今回の選挙戦のキャッチフレーズにしてます。あす(5日)の締め切り時間まで、私は全力疾走で走り抜きます」
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元県議会議員の鈴木健太氏49歳は、県北・県南での遊説を終え、3日から、地盤で大票田の秋田市で支持を訴えています。
鈴木健太 氏
「地元の中小企業のみなさんがちゃんともうかって、最終的に賃金が上がる。ここまでやるのが政治行政の役割だと思ってます。頑張りますのでなんとかよろしくお願いします」
企業や住宅地を精力的に回り、より多くの人と顔を合わせて政策を訴えるスタイルは、選挙戦を通して変わりありません。
鈴木健太 氏
「人口減少とか観光振興、そうした県内の経済、産業振興、ここについては、少し成果が出ていない。これを素直に受け止めて、もっと違うやり方で、成果をなんとか出していこうと。そういう姿勢は少し足りなかったんじゃないかと私は思っています。ここをしっかり改めていって、本来、秋田県の持っている可能性を、ちゃんと私たちの利益に変えて、人口減少もストップをかけていく。これを私は進めていきたいと思っています」
「刷新」を大きく掲げ、県政でこれまで成果が出ていない分野は、改善していきたい考えの、鈴木氏。
党派にしばられない、新たな県政運営を目指すと訴えています。
鈴木健太 氏
「本当に市中の反応は大変熱いものがありますね、はい。変革へのすごい期待というか、希望を感じます」
「秋田県のこの先の未来を大きく占う節目にありますから、ぜひその重要性というものをみなさんに理解していただいて、ぜひとも力を貸していただきたいと、必死で訴えていきたいと思います」
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大久保範夫氏73歳は、知事の権限のもと行われた自らの措置入院が不当だったと主張し、同じような立場の人たちをひとりでも減らしたいと立候補しました。
公約を掲げた300枚近くのポスターを2日までに貼り終えて、3日から街頭演説を行っています。
大久保範夫 氏
「旭川が氾濫すると、多くの市内の中心部が水没します。それを防ぐために、旭川の放水トンネルの建設が必要だと思います。そうすると(1日あたり)400ミリ近くまでの降水量でも、旭川が氾濫しないことができます。ぜひ実行させてください」
独自の水害対策を公約の柱としていて、洪水のない、暮らしやすい秋田を目指すと訴えています。
組織立った支援がない中、自らの力を頼りに選挙活動を続けてきました。
大久保範夫 氏
「私に投票、入れた人が入れば、それは私の処分が違法であることを認めているということになります」
「できれば1万票くらいはとりたいなと思っています」
大久保氏は、5日も生まれ育った秋田市の中心市街地で街頭演説を行い、主張の浸透を図ります。
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