【特集】モデルにしたのはアメリカの討論会 4月投開票の秋田市長選に立候補を予定している2人がバチバチの激論!その主張や公約をたっぷりと
外旭川地区のまちづくり 前進か白紙か…
この日の最後のテーマは、外旭川地区でのまちづくりです。市民の理解を得て、計画を前進させたい穂積氏に対し、沼谷氏は、今の計画は白紙にすべきと主張し、意見が分かれました。
穂積氏
「御所野にあるイオンと同じものができるのではないのかと。そんな思いを持ってらっしゃる方もいるかもしれません。全く違います」「秋田の新しい魅力や活力をつくっていくという、そういった取り組みであります。ですからそこには秋田大学、県立大学、ソフトバンク、富士通、TDK、東北電力等々、様々な企業40社が協力をしてその取り組みに向かっていくという。その代表がイオン(タウン)であって、そんなショッピングモールをつくるということではないので、ぜひその辺は理解していただきたい」
沼谷氏
「スタジアム整備。卸売市場の建て替え。それからイオン(タウン)による商業開発、農地開発。この3つがセット、相乗効果、密接不可分の三位一体だというのが今の基本計画です。しかしながら市長ご自身がスタジアムつくらなければ死んでも死にきれないということで八橋にスタジアムを持っていかれた。また、卸売市場に関しては、建て替えのコストが非常にかかるということで、大規模修繕に切り替わろうとしている」「私はこの3本のうち2本が消えた今の計画にしがみつくのではなくて、これはできなくなった計画ですから、一旦白紙にさせていただきたいというふうに思っております」
このほか2人は、八橋地区で建設が予定されている新たなスタジアムについても、それぞれの考え方を明らかにしました。「1万人規模」の施設を目指し、計画や、建設費用は、今後具体化させると改めて説明した穂積氏に対し、沼谷氏は、まずは市が建設費用を速やかに試算し、その費用について、市民から理解を得られるかどうかを先にやるべきと主張しました。
討論会のモデルとなった国では、互いに話を遮ったり、非難し合うこともありますが、両者は終始冷静に討論を進め、主催した学生たちも、その点を高く評価しました。
国際教養大・森川葵衣さん
「アメリカ大統領の討論会をベースに、それをモデルにやってるんですけど、ああいう中で口論が多くなってしまって、建設的な話し合いができてないイメージを持ってたんですけど、今回は2人が本当にすごくいい議論してくださって、自分が想像してたよりもっと具体的な話が出てきていましたし、質問に対しても本当に真摯に答えている印象があって、開けてよかったなと」
国際教養大・佐伯太陽さん
「普段SNSとかホームページで見ることしかできない政策、候補者の声を生で聞けたのは個人的にすごくうれしかったなと思いますし、今回秋田市長選挙に関して、自分の中での解像度が上がったかなというのが個人的な感想です」
秋田市長選の告示は今月30日、投票は、今から約1か月後、県知事選挙と同じ来月6日です。主張や公約を見比べ、聞き比べるための時間は、まだ十分にあります。
今回の討論会でテーマになった、子育て・教育、災害対策、外旭川地区のまちづくりに関するそれぞれの主張については、ABSの日々のニュースを掲載しているウェブサイトの中で、さらに詳しく紹介しています。「ABS NEWS」で検索していただきますと、そのウェブサイトが出てきます。ぜひご覧ください。