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【激闘!秋田市長選挙】県知事選挙とともに熱気を帯びその行方が注目 新人と現職2人の選挙戦を追う

2025年4月3日 17:41
【激闘!秋田市長選挙】県知事選挙とともに熱気を帯びその行方が注目  新人と現職2人の選挙戦を追う

前の日曜日、3月30日に選挙戦がスタートした、秋田市長選についての特集です。

立候補したのは、届け出順に、新人の沼谷純氏と、現職の穂積志氏の2人です。

県都=秋田市の市長の座を4年前にも争った2人による一騎打ちの選挙戦を追いました。

54年ぶりの奇跡実現を目指して…新人 沼谷純氏の選挙戦

厳しい寒さの中スタートした選挙戦初日。

「実はこの秋田市で現職の市長さんに新人が勝利するというのは大変困難な高いハードルのものであります。非常に大変なことではありますけれども、私今度こそ今回こそは、その54年ぶりの奇跡を実現できるというふうに思っております」

新人が現職を破り秋田市政のかじ取り役となったのはこれまでに2回あり、54年前の1971年が最後です。

県議会議員を辞職して秋田市長選挙に挑んだ沼谷純氏は今回、当選を果たせなければ政治の世界から引退すると決意を固めて選挙戦に臨んでいます。

第一声を終えた後、住まいがある横森地区から遊説を始めた沼谷氏。

移動の手段に選んだのは自転車でした。

「やはり地元の皆さまであれ、市民の皆さまお一人でも、生の自分の声と姿でご挨拶をしたりお話をしたり、またいろんなご意見もいただきたいということで、こういう自転車フットワーク軽くできますんで」

高校生や大学生の地元就職を後押しする支援金の給付や、避難所の環境整備をはじめとした災害対策などを公約に掲げています。

住宅地もできるだけこまめに回り、市民との距離を縮めることに努めています。

「ありがとうございます。なんとかよろしくお願いします頑張りますので」

沼谷氏が、最初に市長選への出馬を検討したのは、前々回=8年前の市長選でした。

その時から、週末は欠かさず街頭に立ち続けていると言います。

「市民目線」に合わせた市政運営を目指すと訴えます。

「皆さまのお力添え、この8年間9年間、街頭に立ち続けながら、皆さまからしっかりとお力添え激励のお言葉をいただいてまいりました。今こそわたくしが、沼谷純が、市民の皆さまに恩返しをさせていただく。その時だというふうに思っております。」

沼谷氏は、現職の多選が原因で、市政の停滞や迷走が生じていると主張しています。

その象徴と考えているのが大幅な計画の見直しを迫られている、外旭川地区のまちづくりです。

沼谷氏は、今の計画を一旦白紙にして、検討し直すべきと訴えています。

「単純に白紙にするんではなくて、リスタート。もう1回再出発させてください。この4年間、そういう意味では皆さんには無駄な時間を過ごさせてしまったということは本当に僕自身責任感じてます。でもこれ以上、これ以上時間を浪費してこれ以上無駄な時間を過ごして、これ以上皆さんの思いを台無しにするようなことは絶対にできない、したくない。だから僕は今回絶対に勝たなきゃいけないんです。絶対に勝ってこのまちづくり外旭川のまちづくりというものを秋田市にとっても市民の皆さまにとっても全体の秋田市全体にとっても絶対プラスのものするような計画をもう1回つくらせてください。」

選挙戦が始まってからも市民との対話を重視している沼谷氏。

市民「負ければやめるなんていうの見てよ、まだ頑張れ」

沼谷候補「負けてまた頑張れって負けねえように頑張る。負けねえように頑張るから、なんとか力を貸してください。お願いします。負ければ引退って言ったけども、負けねえように…頑張るので」

市民「引退はないよ絶対勝つからね」

新たなまちづくりについては様々な意見が寄せられます。

「何か他にも困ってることとかあれば、介護とか福祉とかね、いろいろまず秋田市もあるから」

「若者はほら楽しめて愛着を持てる場所もないということで、なんとかそれを実現できる。少しでも貢献できるような施設をなんとかよろしくお願いします」

「秋田の経済が膨らむようなものにしていかないとね」

立憲民主党のほか、14の組織・団体から推薦や支援を受けていますが、選挙活動自体は、古くからの知人、友人、そして家族と連携して行っています。

沼谷氏の妻・綾さん
「もし何か生活の中でこれこうなったらいいなとか、政治が絡んで秋田市が何かできるようなことがあったら、ぜひご意見聞かせていただきたいって沼谷思ってるので、いつでも教えていただければありがたいです」

妻の綾さんは、告示後から、可能な限り遊説に同行しています。

活動の様子を記録し、情報発信するスタッフも加わり、三つ巴の争いで次点だった前回4年前の市長選よりもSNSの運用に力を入れています。

撮影スタッフ
「この雰囲気、熱気、ちゃんと対話を大事にする人なんで、この雰囲気を伝えたいという思いですね。撮ってます。」

4年前の市長選よりも、遥かに手ごたえを感じていると話す沼谷氏。

「子ども、若者が減っていくだけのまちでは、どんな世代の方も僕もそうですが、安心しては生きていけないわけで、そういう意味では、そういう方々が、いかに子どもや若者がこのまちで育っていき暮らしていけるかというところは、とても大事な点だと思いますし、そういうところはきちんと政策としても考えていきたい訴えていきたいというふうに思ってます」「今の秋田市、というものをなんとか少しでも前に進めたいと。今のままではだめなんだということを、前向きな形で市民の皆様にお訴えさせていただいて、それをご理解いただけるようにというふうに思ってます」

選挙戦終盤も変わらず沼谷氏は市内各地を巡り、自身の考えの浸透に努めます。

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