【激闘!秋田市長選挙】県知事選挙とともに熱気を帯びその行方が注目 新人と現職2人の選挙戦を追う
知事や衆院議員、市議の7割が後押し…現職 穂積志氏の選挙戦
「おーし、さぁ皆さん手をふりまーす!あ、(タスキ)とれてた。おーし、どうもー!そこだな」
新しい年度が始まった1日の早朝。交通量の多い交差点で、この日最初の活動を始めた、穂積志氏。
午前中は、市役所での仕事=公務がありました。
公務を終えてから、再び、選挙活動に戻った穂積氏。
その日の午後の、最初の選挙活動を見届けた聴衆は、100人近く。
中には、副市長2人や。多くの市の幹部の姿も。
昼休みの時間帯だった職員や、市議会議員などが、穂積氏の街頭演説に集まりました。
「絶対勝つぞー!」「勝つぞー!」「ありがとうございましたー!」
公務との兼ね合いから、選挙活動の時間には、一定の制約があるものの、4期16年で培った人脈で、そのハンデを補います。
31日佐竹知事
「おはよーうございます。天気は悪い。しかし今まもなく春」
「いいのかなこんなこと言って?(市長をチラ見して)政治生活長い穂積市長には、今回。最後の選挙だと思います、思います」
任期終盤、市政運営にモノ申すこともあった佐竹知事は、選挙戦で、穂積氏の応援に。
激励を受けた穂積氏は、演説に力を込めました。
穂積候補
「秋田をよくしたいという!次の世代にいい秋田を残したいという、その思いを!穂積志に託していただけないでは…あ、託していただきたいと思います。よろしくお願いします!ありがとうございます!」
選挙戦直前には、知事から「プレゼント」も。
『一穂積』直筆色紙の贈呈
「一穂積、一番です、一番です」
「一穂積」は、酒米として使われるコメの名前ですが、佐竹知事は、穂積氏が選挙で一番となり、その日の夜、祝杯を上げてほしいとの願いを込めてしたためたと、明かしました。
知事
「この名称の酒米でつくったお酒をね、投票日に、ね、いっぱい飲みましょうよ」
この日、知事に続いてエールを送ったのは。
冨樫博之・衆議院議員
「知事からもですね、お話がありました。私は選挙は勝たなければ意味がない!と思ってます。選挙に立候補する以上は絶対勝つ!」
選挙戦初日、穂積氏が、仁井田地区を訪れた際には、この地区に事務所を構える冨樫博之衆議院議員が同行しました。
冨樫議員
「地元の冨樫でございます。私もなかなか公務の方が忙しくて東京におる機会が多いんでありますけども」「集大成というこの思いを持って今回のこの市長選を、なんとしても勝たせていただいて、思いっきりこの秋田の私たちの暮らしのために頑張っていただく」
穂積氏は、今の任期中に浮かび上がった課題の解決に力を注ぎたいと訴えます。
「災害に強いまちづくり。やはり市民の命と暮らしを守り抜きたい。それからやはり子育て支援、日本一子育てしやすいまちをつくっていきたい。それから、将来を展望した、元気な、そして未来志向のまちづくりを実現していきたい、この3つがメインであります」「いやあの…初日にしては、なんちゅうのかな…あの…もう1回もう1回もう1回、はい。初日にしてはね、手ごたえは十分感じています、はい」
穂積氏と、市政運営について意見を交わしてきた市議会議員たちの多くが、穂積氏による市政運営の継続を支持する立場で、選挙活動の支援にもあたっています。
議員36人のうち、7割あまりにあたる27人が、穂積氏を支持していて、ほかにも経済団体や労働組合など、130以上の組織、団体が穂積氏を推薦しています。組織力を生かした選挙戦に臨んでいる穂積氏は、
外旭川地区で計画されている新たなまちづくり事業も、多くの民間事業者の協力を得て、実現したい考えです。
「約800億かかる。これは民間が出すことです。行政は出しません。道路も上下水道もすべて民間がやると。こういうことでありますから、我々としては近未来的な都市、そしてモデル地区としての開発をあそこで進めたい。人口減にあっても交流人口を増やせる、そのモデルとして、あそこをつくってまいりたい」
穂積氏は、選挙戦終盤も引き続き遊説を続けるほか、SNSでも活動の様子を発信し、支持拡大を図ります。
秋田市長選の投票日は、県知事選と同じ次の日曜日6日で、現在、秋田駅西口や、市のサービスセンターなど10か所で、期日前投票が行われています。
また、ABSの日々のニュースを掲載しているウェブサイトでは、これまでに放送した、候補者2人による公開討論会の様子や、主な公約、争点の一つである、スタジアム整備の主張に関する特集をご覧になれます。詳しくは、「ABS NNN 特集」と検索してみてください。