【詳報】防災力強化やクマ対策などを盛り込んだ5773億円の秋田県新年度当初予算案を内示
続いては具体的な予算の使い道、事業の内容についてです。
新規事業としては県の防災力強化の一環として水を再利用して使用できる簡易シャワーや、炊き出し用の移動式キッチンの購入費用に6415万円。
さらに災害発生時にボランティアの受け入れ調整などを行う団体への活動支援費用に2240万円を計上しています。
夏の暑さへの対策も。猛暑でも農作物の品質や収量を確保できる栽培技術の普及事業として1353万円を配分しています。
従来のコメに加えて、エダマメやダリア、それに比内地鶏など高温の影響を受けやすい農産品や畜産品の対策を実施します。
また、県が2028年9月の開館を目指している新たな県立体育館については設計・建設は民間主導で行う=PFIの手法を取り入れるとしていて、設計など準備の費用として20億円余りを計上しています。
新規事業以外には市街地への出没が相次ぐツキノワグマの対策費用を拡充し、今年度より6500万円余り多い2億8520万円を充てています。市町村が捕獲用のおりや電気柵を購入する際の支援やハンターの育成・確保にむけ銃と弾丸の購入や免許取得を支援します。
医療・福祉や雇用につながる産業の育成、農林水産など6つの重点戦略を柱に、防災やクマ対策の事業を盛り込んだ形の当初予算案。最後の予算編成に一区切りが付いた佐竹知事は。
佐竹知事
「次の知事さんがね、自分の考えでいろんなことを展開できますように、まずは財政問題、これを健全な形で渡すというこれが一番かなと。」
新年度当初予算を審議する県議会は来月3日に開会します。
なお、物価高騰対策や冬の観光客誘致事業などを盛り込んだ465億円余りの補正予算案も27日、県議会に内示されました。