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大雨被害から2週間 由利本荘市と上小阿仁村のいま

2024年8月7日 18:06

上小阿仁村では…

先月の記録的な大雨で決壊した五反沢川が流れる上小阿仁村の中五反沢地区では、6日夜、小林悦次村長や村の幹部職員と、住民との懇談会が開かれました。

今年度の村の施策について意見交換するため、大雨の前から計画されていた懇談会ですが、住民たちからは五反沢川に関する要望が相次ぎました。

先月25日の深夜、記録的短時間大雨情報が出された上小阿仁村では、五反沢川から大量の水が田畑へと流れ出し、一帯はまるで湖のような状態となりました。

決壊した堤防の応急工事は終わりましたが、大雨から2週間経った7日も田畑には大量の土砂や流木が残されたままとなっています。

五反沢川が氾濫するのは、これで3年連続。

住民たちは、河川の改修や堤防のかさ上げを村に求めていましたが、再び大雨に襲われました。

農家からは、「毎年の被害にこれ以上耐えられない。もう農業をやめようと思う」という声が上がりました。

上小阿仁村 小林悦次 村長
「このままだと災害は毎回起きるもんだというふうに思っていますので、それを何とかしないといけない。県管理とは言っても、村でもお金出すから堤防を高くしてくださいとかそんなことをお願いできないかなっていう風なことで、いま少し考えておりますので」

小林村長は、五反沢川の堤防のうち、危険性が高いところから、早期にかさ上げ工事などができないか検討していることを明らかにしました。

中五反沢集落 石川孝広 会長
「ピンポイントで災害が起きる場所があるので、そこを何とか早急に直していただきたいなと思っています」

一方で、復旧に向けた動きも進んでいます。

五反沢地区では、道路まで押し寄せた流木を撤去する作業が、7日、始まりました。

村では、道路に残されている流木の撤去を順次行っていく方針ですが、完了のめどは立っていないのが現状です。

また、田んぼの中にある流木の撤去は、収穫が終わった秋以降になる見込みで、3年連続で大雨に見舞われた上小阿仁村では、今年も実りの秋に深刻な影響が出る恐れがあります。

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