交際相手を包丁で刺し家に火をつけたなどの罪に問われている女の裁判の控訴審 証拠調べの審理は却下され即日結審
3年前の5月、美郷町で、同居していた交際相手の男性を包丁で殺害しようとし、その後家に火をつけたなどとして殺人未遂と現住建造物等放火の罪に問われている女の裁判の控訴審が始まりました。弁護側が改めて無罪を主張しましたが証拠調べの審理は却下され裁判は即日結審しました。判決は6月に言い渡されます。
仙台高等裁判所秋田支部に控訴したのは無職の戸澤彩香被告29歳です。起訴状などによりますと戸澤被告は3年前の2022年5月、美郷町六郷の住宅で同居していた交際相手の30代の男性を包丁で刺して殺害しようとしたとして殺人未遂の罪に問われています。また、住んでいた家に火をつけ全焼させたとして現住建造物等放火の罪にも問われています。
秋田地方裁判所の第一審で戸澤被告は一貫して黙秘を貫きましたが、秋田地裁は殺意をもって男性を突き刺そうとしたことや火を放ったことを戸澤被告の犯行と認定して懲役7年6か月の実刑判決を言い渡していました。
15日始まった控訴審に戸澤被告は姿を表しませんでした。弁護側は新たな証拠を提出して改めて被告の無罪を主張し争う姿勢を示しました。一方、検察は追加の審理は必要はないと答弁。仙台高等裁判所秋田支部の齊木利夫裁判長は弁護側が請求した証拠調べの審理を却下し裁判は即日結審しました。判決は6月に言い渡されます。