【特集】後を絶たない詐欺被害…知らない番号から電話がかかってきたらどうする?体験談をもとに被害を防ぐ方法を検証
電話で不安をあおられた上で金をだまし取られる詐欺の被害が、県内でも後を絶ちません。
ある日突然、知らない番号から電話がかかってきた時、どのような行動をとるべきなのか。
実際、不審な電話をきっかけに被害に遭いそうになった男性に話を聞きました。
■警察官を名乗る相手からアリバイを聞かれ…不審電話を受けた男性の体験談
秋田市で飲食店を経営する、武田了さん34歳。
先月末、武田さんが個人で使用しているスマートフォンに、UQモバイルをかたる相手から電話がありました。
武田了さん
「電話口で武田様のお電話でお間違えないですかって言ってたんですね。フルネームをこのあと聞いていたので、名字は知っていたのかもしれないです」
UQモバイルは利用していなかったものの、相手から名字を言われ、本人確認を求められた武田さんは、とっさにフルネームや住所を答えてしまったといいます。
電話の内容は、武田さんの名義で契約されているスマートフォンが詐欺に使用され、億単位の被害が出ているというものでした。
相手に「このあと福岡警察署の警察官から電話があります」と言われた武田さん。
電話を切って数分後、武田さんのスマートフォンにまた着信がありました。
武田了さん
「福岡警察署の電話番号と、かかってきている電話番号が一緒だったことが、そこで信じちゃったんですよ」
表示された数字は、福岡県警察本部の電話番号と一致していました。
電話の相手は、福岡警察署のバンドウを名乗り、武田さんのスケジュールまで把握しているかのような質問をしてきたといいます。
武田了さん
「アリバイを証明したいって言われたんです。10月から3月までのこの日何をしていましたが、全部僕のお休みの日だったんです、たまたま」
「インスタの情報が多分かなり大きいかなと思いまして」
相手は、武田さんが店の公式Instagramに掲載していた画像から得た情報を使って、武田さんをだまそうとしていたとみられます。
その後、フルネームと住所が書かれた逮捕状まで見せられたという武田さん。
しかし。
武田了さん
「僕がはっきりと詐欺だなって気づいたのが、逮捕状がチャット内で送られてきたんです」
「そこで、あ、これやっぱり詐欺だなと思って、で、その時に警察に連絡して」
詐欺だと気が付いた武田さんは、金銭的な被害を免れました。