高校野球・春の秋田県大会決勝 「しのいで勝つ」能代松陽が熱戦を制して12年ぶり優勝
高校野球・春の県大会は、順延となった決勝が26日に行われ、能代松陽と明桜が対戦しました。
何度もピンチを切り抜け「しのいで勝った」能代松陽が、12年ぶりに春の県大会を制しました。
第2シードの能代松陽と、第1シード・秋田商業や金足農業を破ってきた明桜の決勝。
先攻の明桜は、1番・井上、2番・糸井の連打で、ノーアウト3塁1塁のチャンスを作り、ここで3番・池川。
実況(廣田裕司アナウンサー)
「打ちました、いい当たり!センターへ。飛距離は十分です」
きっちりと犠牲フライ。
先制に成功します。
直後の1回裏。
能代松陽は、ノーヒットで1アウト3塁2塁の場面を作り、4番・能登。
こちらも犠牲フライ。
さらに、相手のエラーが絡み、逆転します。
その後、明桜が追いつき、同点のまま試合は後半へ。
6回表。
守る能代松陽は、2アウトを取ってから、エラーとフォアボールでランナーを背負います。
このピンチを、2回からマウンドに上がっていた3年・小森は三振で切り抜けました。
さらに8回表。
能代松陽はまたもや、2アウトをとってから連打を浴びるなど、満塁のピンチ。
「味方を信じて打たせて取ることを意識した」という小森。
ここもしのぎます。
すると直後の8回裏。
この試合初めての連打が生まれた能代松陽、ノーアウト満塁とします。
打席には、3番の奈良。
実況
「初球打ち。フライが上がった、レフトへ。飛距離はどうだ、ちょっと浅いかどうか。ボールは中継から投げられない、ヘッドスライディング。勝ち越しの1点、能代松陽に入りました!犠牲フライ、3対2」
今大会「しのいで勝つ」をテーマに勝ち上がってきた能代松陽。
両チームともにタイムリーヒットなしの試合を粘り強くものにして、12年ぶり2回目の春の県大会優勝。
そして、夏の甲子園予選、第1シード獲得です。
能代松陽 小森大志 投手(3年)
「第1シードとして春の大会優勝したので、上から見るのではなくて、チャレンジャーの気持ちで、一球にこだわって、勢いを大切に戦っていきたいです」
敗れた明桜は14残塁が響きました。
能代松陽・明桜の2チームが出場する山形県の東北大会は、来月10日に試合が始まります。