ブラウブリッツ秋田の未来をひらく「アカデミー」日本代表候補選出の期待の星と帰って来た"コーチ"
■ブラウブリッツの顔・山田尚幸さんの新たな挑戦
このブラウブリッツU15では、学年ごとに、それぞれ担当コーチがついています。
2年生のチームで今シーズンからコーチを務めるのが、山田尚幸さん、37歳です。
山田さんは、2013年、当時JFLのブラウブリッツに選手として加入し、ディフェンダーやボランチとして9年間に渡りプレー。
JFL・J3・J2、すべてのカテゴリーで、ブラウブリッツでプレーした唯一の選手です。
さらに、クラブの歴史の中で最長となる5年間キャプテンを務め、2017年・2020年と2度のJ3優勝にも大きく貢献しました。
山田さん
「第2の故郷じゃないですけど、過言ではないので、すごく嬉しい気持ちとともに、これから秋田を発展させるために尽力していかないといけないなと感じています」
昨シーズン、J3のヴァンラーレ八戸で現役を引退し、セカンドキャリアを秋田で、指導者としてスタートさせた山田さん。
山田さんの指導を見ていると…。
山田さん
「ナイス、ナイス。"たまぎわ"負けない。"たまぎわ"負けない」
ボールを奪い合う局面を意味する“たまぎわ”。
トップチームの吉田謙監督は、よく魂の際で「魂際」と言いますが…。
廣田アナ
「『球』なのか『魂』なのかでいうと?」
山田さん
「それはもう、言わずもがな、です。『魂』の方で」
「そこはトップ(チーム)を目指して選手たちも成長しているので、トップで大事なものは、僕もそこは吉田監督から引き継いでいるので、子どもたちにその熱は伝えないといけないなと思っているので」
憧れの選手から指導を受けることになった子どもたちは。
中2 髙橋蒼生 選手
「夢のような。すごい優しくて楽しいです」
中2 長谷部修斗 選手
「僕もボランチなので、"たまぎわ"の部分とか、ボランチの立ち位置とかの最適解な場所をしっかり教えてもらっています」
「山田さんを超えられるようなプロサッカー選手になりたいです」
選手自身に考えさせて、プレーの引き出しを増やせるような指導を心がけたいという山田さん。
再び、秋田の魂と共に、選手たちを引っ張ります。
「とにかく秋田のために、というのを自分の中で心がけて、ピッチ内だけじゃなく、ピッチ外でも、秋田はすごいよね、秋田の選手はすごいよねと言ってもらえるようなところを目指してがんばっていけたならと思います」
ブラウブリッツ秋田アカデミー。
ここから、ブラウブリッツの未来が育まれます。
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今シーズンのJリーグでは、J1・FC東京で卒業間近の当時中学3年生が出場し、15歳7か月22日と、J1最年少出場記録を約21年ぶりに塗り替えました。
この中学年代からトップチームに絡む選手がどんどん出てくることを期待したいと思います。