【特集】小学6年生の女子レスラー 約2年間 公式戦負けなし!5度 全国の頂点に 強さの秘密とは?
おととしの夏からレスリングの公式戦負けなしで、これまでに5回、全国の頂点に立っている小学生が潟上市にいます。
その強さの秘密を取材しました。
潟上市の小学6年生、浦田沙椰選手。
全国大会のチャンピオンを数多く輩出してきたレスリング道場の中で、今、最も勢いに乗っています。
今年1月、東京で行われた全国大会で、女子48キロ超級で優勝。
全国制覇は5回目です。
おととし夏から公式戦負けなしの記録を伸ばし続けています。
浦田さんが競技を始めたのは、3歳の頃。
「笛の音が嫌で、耳をふさいでそのままタックルで倒されちゃったっていう記憶です」
ホイッスルの音にびっくりしていた子が、今では日本一に輝く選手に成長しました。
■強さの秘密①「引く力」培ったのはレスリングではないあの競技
他を寄せ付けない、彼女の強みは、腕で「引く力」です。
懸垂やロープ登りなど、腕の筋力トレーニングを、週3回、続けてきました。
体重が2倍以上ある選手とのスパーリングでは、腕の力で相手の頭を落とし、タックルなどの技につなげます。
この「引く力」、レスリング以外のある競技で培われてきました。
柔道です。
浦田選手は、小学1年生の時から柔道にも取り組み、県大会で4連覇中と、二刀流の活躍をみせています。
浦田沙椰 選手
「柔道で引く力、引く時の引き手をちゃんとやって投げられるところがレスリングで生かせたなと思いました」
実は、浦田選手の両親が、2人とも元・柔道選手なんです。
母・美幸さんは、アジア大会に出場、父・真吾さんは、高校生の時に東北大会で優勝しました。
その影響で始めた柔道ですが、プレーにも精神面にもいい影響がありました。
父・真吾さん
「とにかくやる時はメリハリ、要はレスリング3回、柔道3回って(毎週)練習をやっているものですから、やっぱりそのオンとオフの切り替えがしっかりできているかなと。やっぱりやる時はやるっていうことで、本人もそういうのは自覚しているみたいなので」