なぜ業務短縮に成功したのか？幼稚園が「トヨタ式」で働き方改革、“おもちゃ”に着手したカイゼンの中身とは？　岐阜・大垣市

３つ目は、不要なものを処分し、整理整頓を実施した「ストックヤードのカイゼン」。必要なものを取り出すまで時間がかかっていたこと、収納方法の見直しが目的だったといいます。

カイゼンでは、ストックヤード内のものをすべて出し、選別。行事ごとに必要なものをまとめて置けるスペースを作ったり、棚と箱に同じ印をつけて元の場所に返却しやすくしたことで、必要なものを出し入れする時間が少なくなり、行事の準備も簡易的になったといいます。

保育現場で、１年間実践されたトヨタ式カイゼン。取り組んだ先生たちからは、「保育業務と並行して行うカイゼンは大変でした。しかし、改善を重ねるごとに業務が簡易的になり、手ごたえを感じ始め、最終的には取り組んでよかったと思えました」と声が寄せられているといいます。

今後の導入について担当者は、「一年間カイゼンしてきたものを同じ品質で保ち続けられるように継続していく仕組みを作り、保たれているかチェックしていきます」と園の方針を示しました。