体重は一時38キロに…拒食症から再起 「痩せていることだけが自分の価値」で入院→生徒会に推薦されるまでに「勉強にすごく楽しさを感じる」 女子生徒が選んだ新たな学校とは 愛知・豊川市

身長160センチ、体重は38キロの拒食症と診断された女の子。中学校を卒業後、新たな環境に身を置き、再スタートを切っています。
日本語を学ぶために入学したという生徒も。
全日制2年生:
「私はCA(キャビンアテンダント)になりたいから、今、国際類型(コース)でめっちゃがんばってます」
フレキシブルとは柔軟性がある、融通がきく、という意味。
例えば通信制に入学して途中で全日制に変わるなど、フレキシブルに他の課程に転籍できるのが特徴です。
定時制2年生:
「(他の課程に)編入できるのはこの学校の魅力だと思う。(全日制に)行ってみたいなという思いはあります」
和田祐介教頭:
「全日の授業に定時の子たち10人ほどが入り込んで、全日の授業を受けている」
この学校の授業は、全日制の授業に他の課程の生徒が入るのは日常の光景。
通信制や定時制は4年制ですが、全日制の授業に出ることで、3年で卒業することもできます。
応用数学の授業を受ける磯部優来さん。高校3年生。去年、定時制から全日制に転籍しました。
優来さんが当初、定時制を選んだワケは・・・。
磯部優来さん:
「摂食障害っていう病気で」
きっかけは中学1年生の時のコロナ禍。
磯部優来さん:
「友人関係つくれないし勉強もやれることがないし、そのときにダイエットを始めちゃって気づいたら食べることが怖くなっちゃってて」
身長160センチ。体重は38キロあまりまで痩せ、学校にも通えなくなりました。
磯部優来さん:
「趣味とかもないし友達もいないし何も持っていなかったから、痩せていることだけが自分の価値みたいに思っていたから」
ついに入院。母・晃子さんは仕事を辞め病室で付き添う日々。
母・磯部晃子さん:
「人間が食べるって当たり前のことなんだけど、それができない。本人も家族も本当につらいことで、なんとかみんなでおいしいご飯を食べられるようになりたいなって。無我夢中で」
9か月の入院、中学校にはほとんど通えずに3年生の夏を迎えました。