大手スーパーが“花の販売”を強化!青果センターに切り花加工の専用ラインを導入、高い鮮度・品質で需要に応える
東海地方を拠点に展開する『スーパーマーケット バロー』が、花の販売を強化しています。物価高騰が続くなか、“花”に力を入れる狙いとは。
専用ラインを導入、仕入れ体制を見直しへ
東海エリアを拠点に展開する『スーパーマーケット バロー』が、“花の販売”を強化しています。
担当者によると、同社では野菜や果物のパック詰めを行う「青果センター」に、切り花加工の専用ラインを2台導入。同時に仕入れ体制を見直し、東海地方だけでなく、関東や関西の市場からも荷物を仕入れる体制へ。さらに、センター機能、加工機能を備えていることを活かし、仕入れの川上である産地商談も実施しているといいます。
なぜ、『スーパーマーケット バロー』は、花の販売に力を入れているのでしょうか。その理由について担当者は、“花を取り巻く環境”を挙げます。
担当者によると、野菜や果物と同様に、花も産地の生産量が減少。市場での流通量も低下し、仕入れが厳しくなっているといいます。
そんな影響のせいか、“街の花屋さん”の店舗数も減少傾向へ。花を買いたい人は存在する一方、花を購入できる場所が少なくなっている現状を述べました。
同社はそんな現状に着目。担当者は、「こういう時だからこそ、スーパーマーケット バローとしては花に力を入れて、“こういう花屋があってよかった”とお客様に言ってもらえるよう、花を強化することで、立地や価格に左右されない来店動機の1つになれるよう力を入れています」と販売強化に込めた思いを明かしました。
約1.5倍の売上アップ!“洋花”の販売に注力
仕入れ体制の見直しや現場力の強化など、多岐にわたる取り組みを経て、花の売り上げは増加。担当者によると、2024年度の販売実績は、5年前に比べて約1.5倍売上を伸ばしているといいます。
担当者曰く、「洋花は普段なかなか売れないので、お店も品揃えを削ったり、売場を縮小したりして、販売に消極的なお店が多い」という傾向のなか、同社では、オリエンタルユリやカーネーション、スターチスなど洋花の仕入れ面、販売面に注力。