障害者向けグループホーム運営「恵」 名古屋市緑区の2つの施設「放課後等デイサービスふわふわ」と「ZIP KIDS」を9月末で閉鎖する方針
障害者向けグループホームを運営する「恵」が、「放課後等デイサービス」施設で指定取り消しなどの行政処分を受けた問題で、恵が名古屋市緑区の2つの施設を9月末で閉鎖する方針を示しました。
名古屋市は、8月、サービス報酬を不正に請求したとして、恵が運営する緑区の障害児向けの施設3か所に対して、指定取り消しなどの行政処分をしました。
義務づけられた人員が基準を満たしていないのに、満たしたように水増しするなど、不正請求額は約2億円に上ります。
名古屋市によると、「恵」は3つ施設のうち、10月1日に指定取消となる「放課後等デイサービスふわふわ」と未就学児が対象の「ZIP KIDS」を9月末で閉鎖する方針だということです。
「放課後等デイサービスふわふわ」を利用する児童15人はほかの法人の施設に移るか利用をやめ、1人は未定、8人は「恵」が運営する「こどものデイふわふわの家」に移る予定だということです。
「こどものデイふわふわの家」も処分を受けていて、再来年の3月末で運営ができなくなります。
市は「恵」に対し、施設を移る児童が環境の変化に戸惑わないよう支援することを求めています。
また、「恵」が運営する西尾市と幸田町の障害者向けグループホームも、行政処分を受け9月末で運営の期限を迎えます。愛知県によると、2つの施設は有料老人ホームなどを運営する「ケアサポート」に事業譲渡されることが決まりました。