男と被害者の“いびつな関係” 飲食店経営者ら逮捕 “全身あざだらけ”男性暴行死か 三重・四日市市
三重県四日市市で飲食店の元従業員の男性を暴行し、死亡させたとして、4日、店の経営者ら男2人が逮捕されました。
男と被害者は“職場での関係”以外に、借金や食事の提供を受けていたとの証言もあり、いびつな関係が見えてきました。
4日、傷害致死の疑いで逮捕された、三重県四日市市の飲食店経営・今村健一郎容疑者(43)と従業員・丹羽正和容疑者(42)。
警察によりますと、2人は今年2月、元従業員で、住み込みで働いていた尾谷純一さん(当時53)に対し、全身を殴るなどの暴行を加え、死亡させた疑いがもたれています。
尾谷さんは全身にアザがある状態で見つかっていて、古い傷跡もあり、以前から暴行されていた可能性もあるということです。
事件が発覚したのは、丹羽容疑者の「一緒に働いていた人が亡くなっていた。顔にアザがある」という通報でした。
捜査関係者によると、2人は事件発生当初、ただの発見者を装い、事件への関与を否定していたこということです。
2人を知る人は…
2人を知る人:
「(今村容疑者は)温厚で、フランクで優しい楽しい方という印象」
事件発生の翌日にも2人と話をしたといいます。
2人を知る人:
「何があったんですか?と聞いたら、青ざめた顔して、『すいませんすいません純ちゃん(尾谷さん)が亡くなりました』話できない状態だった」
また、取材の中では今村容疑者と丹羽容疑者、尾谷さんの“いびつな関係”も見えてきました。
今村容疑者の知人によると、「尾谷さんに残飯を食べさせている」、尾谷さんが「自分から100万円くらい借金している」などと話していたということです。
警察は、今村容疑者と尾谷さんの間に支配的な関係があった可能性も含め、当時の状況などについて捜査を進めています。