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増え続けるインフルエンザ患者 本格流行前に薬が不足… 入手困難で国が“増産”要請 

2023年11月9日 12:05
増え続けるインフルエンザ患者 本格流行前に薬が不足… 入手困難で国が“増産”要請 

インフルエンザの流行などにより、一部の薬が不足し入手が困難な事態に。政府は、製薬会社に対し、薬の増産を要請しました。東海地方の病院も薬不足に頭を悩ませていました。

8日朝、名古屋市西区にある小児科には。

患者の母親:「頭痛がすごくて吐き気もすごい。ずっときのうの夜中からオエオエしている」
先生:「A型インフルエンザね」

発熱、せきなどの症状を訴え来院した患者の検査結果はインフルエンザ陽性。

こちらのクリニックでも異例な増え方をしているといいます。

みわた小児科 三輪田博介院長:
「先週1週間でA型インフルエンザは80人、今週の月曜と火曜で40人。めったにないことなので」

例年にないこの時期のインフルエンザの急増。そのせいで、思わぬ事態に。

みわた小児科三輪田院長:
「インフルエンザの検査キットがなくなるのではないかと不安です」

増え続けているインフルエンザの患者が理由で検査キットが不足。

みわた小児科看護師:
「入手困難な状態で出荷調整がかかってしまっているので、別のメーカーが作っているインフルエンザの(検査)キットが今なら入るということで今代用品としてこれを使っています」

こちらのクリニックでは、万が一のために用意していた代替となるキットでなんとか検査に対応していますが、もう一つ、深刻なのが。

三輪田院長:
「インフルエンザはせきが多い。薬が足りない状況が起こっています。本来1週間とか10日間出してあげたい薬を4~5日で様子みるということをやっている」

検査キットだけではなく、せき止めの薬や、たんを出しやすくする薬が不足しているということです。

このクリニックで処方された薬を出しているという、となりの調剤薬局では。

くるみ調剤薬局事務員:
「今届いた卸売業者からの 「今まだ(薬を)入荷しない」という案内。欠品案内」

インフルエンザの感染拡大などで需要が増え、入手が難しい状況が続いている一部の咳止め薬。

政府は、今後本格的な流行などでさらに不足することを見込み、製薬会社24社に増産を要請しました。

患者:
「2日ぐらい熱が続いて、きょう受診に来た。インフルエンザの検査を受けに。まだ予防接種を受けていなくて。12月からしか受けられないのでそれまで心配」

本格的に寒くなる前に、医師は予防の徹底を呼びかけています。

三輪田院長:
「コロナのときに学んだと思いますが、手洗いやうがいの一般的な予防に関してはみなさんよくできていると思うので、しっかりよく寝てよく食べて体調管理が大事だと思います」