幸福感あふれる笑顔を活写 仕事や趣味に打ち込む輝くシニアを写真に まちの写真館が合同で作品展を企画
まちの写真館が年々減少する中、県内18の写真館が合同で写真展を開くことになりました。被写体となるのは、生涯現役でいきいきと仕事や趣味を楽しむシニア100人です。
■恵美一夫さん(86)
「映すよ カシャって いい時代だった お客さんと対当してね はいどうぞ この感覚 一枚勝負だから」
鯖江市で明治28年に創業した恵美写真館です。
当時の面影を残す洋風の写真館で、古いフィルムカメラを懐かしむのは、4代目の恵美一夫さんです。
■恵美一夫さん
「お見合い写真とか、赤ちゃんの写真とか、記念ごとに来られた 鯖江だけでも20軒近くあった 隣も写真屋さんだったり」
□5代目洋一さん
時代はアナログからデジタルへ。まちの写真館の役割は様変わりしました。
□一夫さん
「デジカメとケータイでまかなうから 写真で残してあげるといいんだけどね 見せて終わってしまう あれは寂しい」
50年前には県内に80軒以上もあったという写真館。
写真館の経営者でつくる県写真師会は今年100周年を迎えますが、加盟しているのは18軒にまで減りました。
この日撮影に集まったのは6つの写真館のカメラマンです。
100周年の記念事業として、仕事や趣味を現役で続ける70歳以上の人にスポットライトを当て、シルバー世代の活躍を写真に収めようと協力して撮影しています。
観光ボランティアガイドを務める男性も、写真を撮ってもらうのは久しぶりといいます。
■丸岡観光ボランティアガイド 大霜徹夫さん
「昔はよく写真館に行ったり、相当な枚数がたまってアルバムを見るのが楽しみだったが、4、5年はほとんどない やはりプリントしなくなってしまった」
撮影は順調に進み、優しく語りかけるベテランガイドの笑顔をしっかりと収めることが出来ました。
□和田写真館 和田佳代子さん
「幸福県福井ということで、頑張っているシルバーの人たちの写真を見てもらう機会が楽しみ」
幸福度日本一の笑顔とともに記憶に残る写真を。
8月のお盆期間に、福井駅東口の福井市観光交流センターで、100人の輝くシニアの写真展を開くことにしています。