恐竜親子が大野市和泉の道の駅に戻る 国道の土砂崩れ影響で岐阜方面からの観光客は激減
福井の東の玄関口、大野市和泉地区に冬ごもりしていたシンボルの恐竜親子が戻ってきました。しかし今年は国道の土砂崩れの影響で、元気に観光客をお出迎えとはいかないようです。
まだ雪が残る大野市の和泉地区。
冬の間、雪の重みで傷まないようにと倉庫の中で保管していた道の駅のシンボル、ティラノサウルスの恐竜親子が戻ってきました。
毎年大勢の観光客を出迎える恐竜親子。
この時期になると地区に活気が戻ります。
■地元の住民
「にぎやかになる このあたりが 恐竜を目当てに来る人も多いので」
しかし今年は大きな問題が起きています。
3月に、道の駅から東に10キロあまり離れた国道158号で、大規模な土砂崩れが発生し、通行止めとなりました。
迂回路はなく、完全に岐阜との行き来が遮断されました。
◇8日 道の駅九頭竜
この影響を大きく受けたのが道の駅です。1か月あたり平均で3万人が利用する道の駅もこの日は駐車場に1台も車が止まっていませんでした。
■道の駅九頭竜 稲郷一朗支配人
「通行止め以降、岐阜方面から入る客は皆無になったし、入り込み的には昨年同月の1割程度の客になっている」
4月1日からは直売所もオープンし、旬の山菜やマイタケ弁当などを販売していますが、売り上げは激減しています。
■稲郷一朗支配人
「1週間の売り上げで、昨年の平日の1日分あるかないかという感じで、1割ほどの売り上げになってしまうのでないか」
県では、現場に仮設道路を設置する方針で、夏休み前の開通を目指しています。
■稲郷一朗支配人
「それまでは頑張るしかない サクラやハナモモも咲く時期が多分ゴールデンウィーク頃になると思うので、6月にはイベントも考えている その際には県内客をはじめたくさんの客に来てもらえればと」
また和泉地区にある2つのホテルでも、通行止め以降キャンセルが相次ぎ、4月末からのゴールデンウィークの宿泊予約も例年に比べて低調ということです。
国道の長期通行止めで地区に影響が広がっています。