備蓄米が福井県の店頭に登場 価格は全国平均より2割安 5キロ3000円台半ば 気になる味は?

コメの価格高騰を受けて、政府が放出した備蓄米が福井市内の食品スーパーに並びました。価格は5キロで3000円台と、全国平均より2割ほど安くなっているものの、価格を安定させられるのかが課題です。
■記者
「店頭で備蓄米の販売が始まった パッケージに備蓄米の表示はなく田の、ほかのコメより2割ほど安くなっている」
県民生協ハーツでは、9日から県内11の店舗で備蓄米の販売を始めました。
店頭では、産地を混ぜない単一銘柄の県産ハナエチゼンとして販売していて、店を訪れた買い物客が早速購入していました。
■買い物客
「物価がすごく値上がりしているから、ちょっとはよかったが、喜んでは買えない 去年の2倍だから 食べる量を減らすしかない」
今回店頭に並んだ備蓄米は、3月10日の1回目の入札でJA福井県が落札した令和6年産の県産米で、4月3日に卸売会社に搬入されたものです。
■ハーツ店員
「備蓄米と書かないで販売することで、ほかのコメと同じような流通で特別感を出さないのが目的 昨年のコメ不足の時のような、売り場に何もないという状態にならないよう、計画的に備蓄米を放出をしてくれるのはありがたい」
価格は通常のコメと比べて5キロ当たり500円以上安く、3000円台で販売されているものの、買い物客からは効果は限定的との声も聞かれました。
■買い物客
「安くなった気はするがそんなものかな、農家ももうからないと困る」
一方、気になる味は。
■記者
「おいしい 普段食べているコメと同じように、粘りとうまみが感じられる」
備蓄米をめぐって江藤農林水産大臣は9日、今年7月まで毎月放出することになるとの見通しを示し、今後のコメ価格の安定につながるのかが注目されます。