県内トップ 福井市で早生のハナエチゼンの田植えが始まる コメ不足のなか8月初旬の収穫目指す
県内トップを切って、福井市内で早生のハナエチゼンの田植えが始まりました。コメが不足し、政府の備蓄米の販売が始まる中、生産の拡大と、例年より早い8月初旬の収穫を目指しています。
■記者
「桜の満開を迎えた福井市内の水田は早くも初夏の装い コメ不足を受けて田植えが始まった」
一足早く田植えを始めたのは福井市下馬町の稲作農家白井清志さんで、例年より3日早く、早生のハナエチゼンの苗を植えました。
新米をいち早く届けようと毎年春先に田植えを行う生産者のグループでは、今シーズンはコメ不足を受けて、栽培面積の拡大と、早生品種の割合を高めて対応します。
■生産農家 白井清志さん
「通常の取引業者以外に、関東や関西方面からのオファーが大変 備蓄米が夏まで放出されるが、価格の影響はまずない 下がらない」
コメの価格高騰を受けて政府が放出した備蓄米が県内の食品スーパーに並ぶ中、集荷業者が提示する新米の買い取り価格は高止まりしているようです。
■白井清志さん
「オファーが来ている金額は60キロあたり3万~3万5000円 電気料や乾燥用の燃料が上がったので、価格を維持してもらわないと農家経営を維持できない」
この生産者グループでは、5月20日までにあわせて50ヘクタールにコシヒカリなどを順次植え付け、8月初旬から収穫して県の内外に出荷するということです。
県内で田植えが本格化するのはまだ先で、ハナエチゼンが4月下旬から、コシヒカリは5月中旬から始まるということです。