一般ドライバーが乗客運ぶライドシェア 福井県内で利用が低調 新年度の継続決定は1社のみ
福井県が昨年度実施した「ライドシェア」の実証運行は、ほとんどの市町で1日あたりの利用が1件に満たず、今年度以降の運行継続を決めたのは鯖江市のみとなっています。
「ライドシェア」は2種免許を持たない一般のドライバーが、乗客を有料で目的地まで運ぶ交通手段のことです。
タクシーの運転士不足が課題となる中、県は昨年度運行にかかる費用の全額を補助する形で、県内8つの市町のあわせて9つのタクシー会社の管理のもと、ライドシェアの実証運行を始めました。
県によりますと、期間中の利用は合計310件で、イベントのあった日や年末を中心に一定の需要が見られたものの、9つの会社のうち6つの会社では、1日の平均利用件数が1件に満たない結果となりました。
こうしたことから、今年度も運行するのは鯖江市の相互タクシーのみで、サンドーム福井で音楽イベントが開催される日に運行するということです。
なお県の補助は減額されるものの継続され、大野市と永平寺町で今年度以降の運行を検討中です。