ヒット商品の生産拡大へ 福井銘菓"羽二重餅"の「バターチーズサンド」 ふるさと納税で設備導入を支援 福井市
福井の銘菓「羽二重餅」を使ったバターチーズサンドが、SNSを中心に人気が高まり、年間およそ60万個を売り上げるヒット商品となっています。店ではさらなる販路拡大に向け新たな設備を導入し、ふるさと納税がこの挑戦を支えました。
福井市にある、チーズを使った料理やスイーツを提供する店「RUNNY CHEESE(ラニーチーズ)」。イチ押しの商品が羽二重餅を使った「バターチーズサンド」です。
■ラニーチーズ 鈴木悟朗店長
「知り合いが買ってすごくおいしかったから来たという話はよく聞きます。遠い所からも買いに来てくれるので、感謝しています」
コロナ禍をきっかけにネット販売を始めたところ、SNSに記事が投稿され、人気が過熱。福井市のふるさと納税の返礼品にもラインナップされ、年間60万個を売り上げるヒット商品になりました。
一方で、 1個ずつ手作業で作っているため、一度に製造できる数には限りがありました。
■運営会社 MACRO 細川直人社長
「ふるさと納税をもっと伸ばしたいと思っていたけど、ふるさと納税は12月が繁忙期なので、そのタイミングは他のマーケットも忙しくて断っていた」
そこで、自動で生地が作れる菓子用の充填機と、出来上がった商品を保管する大型の冷凍庫を導入しました。
■運営会社 MACRO 細川直人社長
「クッキーを手作りしていたのが、機械化で5倍ぐらいのスピードになって。ストック場所も繁忙期が分かっているので、量産することができて非常に助かっている」
導入にかかった費用は総額1000万円。これをふるさと納税の新しい仕組みでまかないました。
「ふるさと納税3.0」と呼ばれる仕組みは、返礼品の生産拡大などに向けて、事業者が目標金額を設定して、ふるさと納税によるクラウドファンディングを行います。無事に目標を達成すると、集まった寄付額の4割が自治体から補助されます。
店では去年、クラウドファンディングを行い、目標の2500万円を達成しました。
■運営会社 MACRO 細川直人社長
「羽二重バターチーズサンドは老舗の羽二重餅と、オリジナルで作ってもらったあんこを使っている。ストック場所も増えたので、今後さらに量産して、全国の人に知ってもらい、楽しんでもらえたらなと思っています」
ふるさと納税の新たな形。福井の自慢の商品を全国に向けて発信するとともに、販路拡大も手助けしています。