「京都での議論が具体的になってきた」京都市議会が地下トンネル建設に反対の決議で杉本知事が認識示す 国は料金・所要時間など利点も丁寧に説明を
北陸新幹線の小浜・京都ルートをめぐり、京都市議会が地下トンネルの建設に反対する決議を可決したことを受け、杉本知事は11日「京都での議論が具体的になってきた表れ」との認識を示しました。
京都市議会は先週、北陸新幹線の延伸をめぐり、京都市内で地下深くを走るトンネル工事に反対する決議を可決しました。
一方で、早期の事業推進に向けて、地域の声をしっかり受け止め、国などに丁寧な説明を求める決議も可決されました。
■杉本達治知事
「正反対のように見える決議が同時に採択されている状況 そういう意味では、京都の皆さんにとっては、あまり具体的でなかった、具体的にイメージできてなかった北陸新幹線の議論が、具体的になってきたのだと思っている」
杉本知事は定例会見でこのように述べ、国に対し、地下水への影響など科学的な根拠に基づいた内容だけなく、料金や所要時間などのメリットも丁寧に説明し、地元の理解を求めるよう注文をつけました。