【北陸新幹線】4つの駅の現在地 にぎわう一方で課題も 芦原温泉/福井/越前たけふ/敦賀 県内開業1周年
■東京からの観光客
「温泉があるので、ゆっくりしたいおいしいご飯食べたい」
あわら市は、新幹線延伸後の観光客の数が7万2000人余り増加し、特に関東方面からの観光客は10万4500人余りと前の年のおよそ2倍に。
■バスの運転手
「(Q.バス利用する人の数は?)増えています」
これまではマイカーを利用する関西・中京方面の宿泊客が中心でしたが、関東方面から新幹線を利用して訪れる客が増えたことで、駅と旅館を結ぶ送迎バスの需要も増えています。
■美松 前田健吾取締役
「昨年を大幅に超える客が弊社の送迎バスを利用している。やはり新幹線に乗って、たくさんの客があわらに来ているのだと実感している」
新幹線の4つの駅に隣接する商業施設の開業11か月間の利用客数は、芦原温泉駅のアフレアや敦賀市のotta(オッタ)などで去年と比べて利用客が大幅に増えました。また、越前たけふ駅に隣接する道の駅でも、越前市の当初の目標を大幅に上回る58万人が利用。ただ、道の駅の想定を超える人気もあって、別の課題も浮き彫りとなっています。
午前6時。越前たけふ駅の駐車場にはすでにたくさんの車が。週末を中心に、無料駐車場の慢性的な混雑が課題となっていることから、越前市は実態調査に乗り出しています。
■越前市民
「利用目的によって有料と無料と(分けて)、道の駅なら無料とか。そういう風な割引対策ができればいいかな」
■越前市民
「無料化できる間は無料でしてくれた方がいい」
越前たけふ駅周辺の無料駐車場は現在、東西におよそ600台分が用意されていますが、市は今後、駅の北側に新たに100台分の駐車場を設ける計画です。
■越前市地域交通課 木下直子副課長
「今後、皆さまによりスムーズに使っていただきたいし、駐車場のあり方、有料化も含めて検討していきたい」
開業2年目も開業効果の持続に向け、駅周辺のさらなるまちづくりが求められます。