子ども中心に百日せきが流行中 感染者数はすでに去年1年間の3倍以上に 乳幼児でのワクチン接種を推奨 咳エチケットなど基本的な感染対策を
子どもたちを中心に「百日せき」が県内でも流行しています。感染者の数はすでに去年1年間の3倍以上に。特徴的な症状や感染拡大を防ぐポイントについて専門医に聞きました。
その名の通り100日ほど咳が続く感染症の一種「百日せき」県によりますと、先週1週間に医療機関から届け出があった県内の百日せきの感染者数は5人で、今年に入ってからの感染者数は84人と、すでに去年1年間の3倍を超えています。
一体 どのような症状が出るのでしょうか。
■福井県済生会病院 小児科・山﨑大輔医師
「はじめは普通の風邪症状が1週間から2週間ぐらい出ます。その後にすごくひどい咳。コンコンコン…とした後に『ヒューッという音』が『笛を吹くような音』が鳴るような症状が、2~3週間続きます」
重症化すると肺炎や脳症を合併し、まれに死に至ることもある子どもを中心とした疾患です。
■福井県済生会病院
小児科・山﨑大輔医師
「比較的感染しやすい病気で、はしかと同じくらいの感染力があると言われている」
百日せきに対してはワクチン接種が推奨されていて、生後2か月から始まる「5種混合ワクチン」の定期接種で対応しています。
■福井県済生会病院 小児科・山﨑大輔医師
「大人は症状が軽症なので、知らず知らずのうちに子どもにうつしてしまう。ワクチンを打っていない乳幼児の近くにいる方は、症状がある時は近づかないのが大事かなと思う。咳が長引くときは医療機関を受診して、診断を受けてもらうのが非常に重要」
県では手洗いやマスクの着用それに咳エチケットの徹底など、基本的な感染対策を呼びかけています。