アスリートの確かな将来設計へ 現役時代からキャリア形成を支援 県経団連と県が連携、全国初のセンター発足
福井市出身でバレーボール全日本のエースとして活躍した中垣内祐一さん。現在は大学教授を務める傍ら、農業に取り組んでいます。県議会議員の清水智信さんはボクシングスーパーフライ級の元世界チャンピオンでした。
アスリートが全く別の世界に転身して活躍するケースがある一方、現役選手の多くは引退後の不安を抱えています。こうした中、県内で現役時代からアスリートのキャリア支援をする全国初の取り組みがスタートしました。
15日に発足した県アスリートセカンドキャリアセンター。県経団連と県が連携し、引退後を見据えて現役時代からアスリートを支援するもので、県内5つのスポーツチームと協定を結びました。
■福井永平寺ブルーサンダー 朝野翔一朗主将
「いつけがをして次の人生に行くか分からないので、将来の設計を立てにくい。コート上でしか戦ってないので、そういった意味では社会とのつながりがないのが不安」
選手がセンターに登録しておくと、インターンシップへの参加や適性検査などのキャリア形成が可能で、引退後には企業とのマッチングもサポートしてもらえます。また、将来のサポートを充実することで有望選手の獲得につながり、チーム力アップも期待されます。
一方、アスリートへの支援は人手不足に悩む企業にとってもメリットが。
■県経済団体連合会 八木誠一郎 会長
「一つのスポーツに集中してきたので、仕事でも集中力。ルールの中で試合をしているから、企業も枠というルールで仕事している。企業もチームプレイなので、そういうところでも良いことはたくさんあると思う」
なお、センターはアスリートであれば、県内外を問わず誰でも登録できるということです。