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【特集】厄介者の大型魚“シイラ” 価格急騰で一転、漁師「シイラ様」に 海外では高級魚、円安で輸出増加 温暖化で県内漁獲量も増加

2024年9月12日 21:20

■福井県漁業協同組合連合会 小浜支所 加藤祐二支所長
「円安の状況が続きますと、シイラは輸出において有利」

県漁連によりますと、シイラ1キロあたりの平均価格は、円安が始まった2年前から急激に高くなっています。

また、地球温暖化で県内近海の海水温が上がり、暖かい海を好むシイラの漁獲量が増えたことで安定供給が可能になりました。

海外からすると、安く買える日本のシイラは魅力的な魚となっているようです。

■福井県漁業協同組合連合会 小浜支所 加藤祐二支所長
「日本では刺身なんかには不向きだけど、海外ではマヒマヒと呼ばれて、高級魚扱いの魚だから、これから需要に関しては増えていくと思う」

■(有)宇久定置網 浦谷俊晴代表取締役
「世間では円安で経済状況が悪くなってる。けど、漁業界のシイラにおいては、円安の影響で高値が続いておりますので、シイラ様と“様”をつけるぐらい、本当に良いお魚です」

消費者の魚離れや燃料費の高騰など漁業を取り巻く環境が厳しさを増す中、金色に輝くシイラの存在が今、“一筋の光”となっているようです。

福井放送 福井放送