【特集】インクルーシブ教育 小学校も試行錯誤、初の医療的ケア児受け入れ 普通学校入学から10か月 進級を前に新たな課題も
■特別支援学校の教員とのやりとり
「時々壁の方に手を伸ばしたように見えたので、その時は触りたいのかな?それに対する返しをあげると 、もしかしたらその動きが本当に触りたい動きになってくるかもしれない」
「礼衣ちゃんの動きを拾って、声かけてあげられるといいのかな」
15分程度のこの時間が、学校生活の切り替えに役立っているといいます。
■担当の看護師
「礼衣ちゃんの中できっと1日始まるっていう、スタートを感じているのでは」
はじめての学校生活に挑戦した1年。もうすぐ新学年が始まります。
2年生になると、教室の移動に階段を上る必要があります。学校では、バギー用の階段昇降機を手配しましたが、短い休み時間では活用できないといいます。
また、教員の配置も課題となっています。
支援学級では、8人の児童に対して1人の教員が付きますが、特別支援学校に比べ教員数が少ないため手が足りないのが現状です。
■森田小学校 特別支援学級 主任 土谷彩乃教諭
「毎年いろんな環境が変化していくので、その中でなるべくより良いベターを探してやっていけたら」
礼衣ちゃんとともに、教育現場も大きなチャレンジとなったインクルーシブ教育。
新学年に向けて試行錯誤が続きます。