備蓄米ハナエチゼンの販売価格は5キロで3000円台半ば 1~2割安か 来週末にも店頭に
政府が放出した備蓄米のハナエチゼンが福井市内のコメ卸売会社に初めて搬入され、来週末から店頭に並ぶ見通しです。このうち市内の食品スーパーでは「5キロで3000円台半ば」での販売を検討しています。
精米工場に届いたのはJA福井県が落札した備蓄米のハナエチゼン13トンあまりです。
■記者
「消費者の期待が高まる備蓄米の第一便が運び込まれる 過熱するコメ価格を抑え込む救世主となるか」
コメの価格が高騰する中、政府は備蓄米あわせて21万トンを対象に、3月に2回に分けて入札を行ないました。
JA福井県は3月10日の1回目の入札で県産米の備蓄米2240トンを落札し、今回は関西地区の倉庫から搬入されました。
今後、卸売会社で精米や袋詰めが行われ、来週から順次小売店へ出荷されます。
福井市内の食品スーパーでは、来週末11日ごろから備蓄米を販売する予定です。
この店では、混乱を避けるため「備蓄米」との表示をせず、従来の県産米のパッケージで販売することにしています。
■山上剛副店長
「店としては、コシヒカリ、 いちほまれを全体的に販売していきたいので、一点集中、偏りが出てしまうのが心配」
さて気になるのは価格です。
3月17日から23日までに、全国の食品スーパーで販売されたコメ5キロの平均価格は4197円。
12週連続で上昇が続いていますが、この店では、全国平均より1割から2割ほど安く販売する方針です。
■山上副店長
「店では3000円前半から半ばぐらいで見込んでいる 企業努力などして、少しでも安価に買い物客に出せるように対応したい」
一方、買い物客からは備蓄米の効果は薄いという声も聞かれます。
■買い物客
「備蓄米放出でかなり安くなる、元に戻ると言われていたが、全然そんな感じではない 普通10キロで3800円そんなもの 備蓄米はすごく高い」
ようやく県内に搬入された備蓄米。
コメの高騰が長期化する中、物価高に苦しむ「家計の救世主」になるのでしょうか。◇午前11時半福井市