【特集】5年ぶり「伝統工芸士」誕生 越前打刃物・北村拓己さん(36) 刃渡り1メートル超の包丁づくり 親方から受け継ぐ職人技
実技試験は、清水さんの作業場で鉄と鋼を接合する「沸かし付け」で、規定の包丁をつくり上げました。
■北村拓己さん
「メールで結果が出まして、合格しました」
家族の後押しも受けて見事合格を果たした北村さん。清水さんにも報告に向かいました。
■北村拓己さん
「おかげさまで無事に受かりました」
■清水正治さん
「これからが大変じゃ。始まったところで、まだ今から」
最近では、国内外でステンレスの刃物の需要が伸びる一方、700年の歴史がある昔ながらの包丁技術の伝承が課題となっています。
■北村拓己さん
「越前打刃物は世界中でいい評価を得ているけど、作る側としては海外に人気の出そうな色・形にしているので、どんどん変わっている。伝統的な技術で包丁を作れる職人が減ってるので、何とか技術を残したい。終わらせたらダメだと思っている」
なお、越前打刃物の産地から伝統工芸士に合格したのは5年ぶりで、伝統の技と熱い志を受け継いだ北村さんの活躍が期待されます。