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三国祭は中日 "山車巡行"で盛り上がる 宿泊客が山車曳き体験も 三國神社前に6基が集結

2025年5月20日 19:16
三国祭は中日 "山車巡行"で盛り上がる 宿泊客が山車曳き体験も 三國神社前に6基が集結
豪快な山車の方向転換=20日午前11時ごろ、坂井市の三國神社前

北陸三大祭りの「三国祭」は20日、中日を迎え、迫力ある呼び物の山車(やま)が湊町を練り歩きました。

湊町のあちこちから聞こえるおはやしの音色。勇壮な武者人形が乗った呼び物の山車が、それぞれの地区を出発し、町内を練り歩きます。

正午過ぎには、三国神社の前に6基全ての山車が集まり、おはやしの競演も。沿道は大勢の見物客でにぎわいました。

■観客
「圧倒された。木の車のきしむ音。良かったです、来て」

オリジナルの手ぬぐいとモッコ刺しの小物入れを持ったこちらの一行。去年オープンした「オーベルジュほまち」の宿泊客です。

■ガイド
「曲がる時『チョイオモ』って(言う)。いろんな掛け声があるが、右に曲がるときは『オモ』。おもかじ(面舵)、船と同じ」

この施設では、三国祭にあわせてガイドや山車曳きを体験できるプランを用意していて、スタッフから説明を受けながら祭りを満喫していました。

■宿泊客(大阪から)
「(三国祭は)初めて。よその人間だけど、これ着ると祭りに参加した感じがある。楽しく参加させてもらっている」
「三国、毎年来たい。次は家族を連れて来たい」

こちらは7年に1度お目見えする明智光秀の武者人形を乗せた下台区の山車。

■山車を操作する掛け声
「トリカジ(取舵)!」

山車の進行方向を指示する「かじ取り」の役割を担っているのは、岡本旭さん(26)。

今回が初めての挑戦で、先月開かれた山車巡行の安全講習会にも参加し、地元の経験者からコツを教わっていました。

そして本番のきょう。着物の帯に例えられるほど道幅の狭い町内の路地を、高さが6.5メートル、重さ1トン以上の山車が練り歩きます。

■山車を操作する掛け声
「オモカジ(面舵)!」「まだまだ、前進前進。ごめんなさい」

かじを取るタイミングが早く、民家の屋根にぶつかってしまいそうになる場面も…。

■岡本旭さん
「ヒヤッとしたけど、横の人が分かってくれたので助かった」
「山車を動かすにあたって、僕の声がないと動かないと実感した。かじ取りって大事な役割と改めて認識した」

曳き手や沿道の見物客の安全を守るかじ取り。地元の伝統のまつりで巡行には欠かせない大役を懸命に務めています。

最終更新日:2025年5月20日 19:16
    福井放送 福井放送