天神で最大級となる「食堂」内部を公開 ほとんどのメニューが1000円以下 ランチ需要つかむか
再開発ビルの開業が相次ぐ福岡市・天神に、ワン・フクオカ・ビルディング、通称「ワンビル」が24日オープンします。その5階に位置する食堂の内覧会が17日、行われました。特徴は「広さ」と「安さ」です。
いよいよ24日に開業するワン・フクオカ・ビルディング。17日に公開されたのは、5階にオープンする天神福食堂です。
■八木菜月アナウンサー
「店内は明るくて広々としています。窓からは天神の景色が見渡せます。」
高い天井に、明るい光が差し込む大きな窓。およそ460平方メートルの広さに209席と、天神では最大級の規模です。
■八木アナウンサー
「一番の特等席は、こちらのテラス席です。風が気持ちいいです。」
メニューは、福岡市中央区平尾の人気イタリアンレストラン「リングラッツェ」が手がけました。
定食やパスタなど13種類のうち12種類が1000円以下と、リーズナブルな価格が魅力です。
こちらは、自家製のジャポネソースを使ったハンバーグ定食です。
■八木アナウンサー
「お肉がふわふわでジューシーです。これで1000円以下とは、かなりお手頃に感じます。」
■リングラッツェ・田村浩治 社長
「(素材を)選んで、高級なものにならないように、そしてバランスがとれるように、いろんな面から計算してそういう形(安価での提供)にしています。」
天神地区を含む福岡市中央区の食堂やレストランは、2019年度の時点で5400店以上ありました。その後、再開発やコロナ禍の影響もあって減り続け、2023年度にはおよそ2900店に減少しました。
天神では「ランチ難民」という言葉も使われるようになりました。ワンビルを運営する西鉄は、その「ランチ難民」の救済も意識しています。
■西鉄 食堂事業担当・徳久愛子 課長
「福食堂だけではなく、ビル全体(の飲食店)で1800の座席数が増えますので、少しでも緩和できればと思っています。」
天神福食堂では、ランチタイムの回転率を上げる工夫もしています。モバイルオーダーやキャッスレス決済を取り入れ、食事の受け取りはセルフサービスにしました。
試食会に招かれた会社員はどのように感じたのでしょうか。
■試食会に参加した人
「たくさんの人が一気に入れるところで、1000円を超えない店ができると来やすくなって、また天神に来ようと思います。」
「昼の大事なリラックスできる時間に、天神を一望できる空間で食べられるのはうれしいです。」
天神のど真ん中で、快適さとリーズナブルな食事を提供する天神福食堂。1週間後の24日にオープンを迎えます。