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【備蓄米】高止まりするコメ価格 3回目の入札から流通見直し「うちに回ってくる分はなさそう」どう変わる

2025年4月28日 18:39
【備蓄米】高止まりするコメ価格 3回目の入札から流通見直し「うちに回ってくる分はなさそう」どう変わる

政府の備蓄米は、コメの高止まりが続く中、先週、3回目の入札が行われました。今回の入札分から卸売業者同士での取引が可能になりましたが、価格は下がるのでしょうか。

創業から80年を超える福岡市博多区の食堂を訪ねました。

■店員
「から揚げ定食のご飯大盛りです。」

店内は、ランチに訪れたサラリーマンでにぎわっていました。人気メニューは、創業当時から続く「二葉定食」です。うどんやそばに、カツ丼やカレー丼などのどんぶりを組み合わせて790円です。

■訪れた人
「めちゃくちゃおいしいです。お得感めっちゃあります。」
「出汁が効いてすごくおいしいと思います。出張で来て2回目。」

ただ、この味を今の価格で楽しめるのは、4月いっぱいとなりました。

■永石莉里子記者
「店内には、5月から一部の商品が値上がりすることを知らせる紙が張られています。」

人気の「二葉定食」を含め、定食やどんぶりなど27品が、5月1日から最大80円値上げされます。2019年以来の値上げだということです。

■二葉食堂 店主・小林ひとみさん
「値上げするのがすごく心苦しかったのですが、店がやっていけなくなると元も子もないなと。」

背景にあるのがコメの価格高騰です。農林水産省によりますと、全国およそ1000店のスーパーマーケットで販売されているコメの価格は、4月7日からの1週間の平均価格が5キロあたり4217円で、15週連続の値上がりとなり、過去最高を更新しました。

福岡市中央区にあるスーパーマーケットを訪ねました。

■吉村史織アナウンサー
「この店のコメの売り場には、5キロのものを中心におよそ20種類のコメが並んでいます。値段を見ると、どれも税込みで5000円を超えているような状況です。」

この店では地元の福岡県産のほか、全国各地からコメを仕入れていますが、入荷が不安定な状況が続いているといいます。

■たべごろ百旬館 渡辺通本店・松下洋平さん
「発注量に対して、納品される分は少なくなっています。(Q注文通りには?)ほぼ入ってこないです。」

5キロの価格は、安いもので福岡県産のコメが税込み5130円で、新潟県産のブランド米は税込み6000円を超えています。

■買い物客
「ある程度はしょうがないと思います。でも今は高すぎます。」
「無理です。感覚的に高いから手が出ない。パンにするとか麺にするとか、少し減らしますね、ごはんは。(Q.かごにも麺がありますが?)安かったので。」