【新札発行が迫る】北九州にもゆかりの渋沢栄一が1万円札に 券売機の会社では半年待ち 定食店は入れ替え費用が負担に JR・西鉄の対応は 福岡
定食店は券売機の入れ替えを断念
一方、こちらは福岡市城南区の定食店です。ランチタイムには、安くてボリュームたっぷりの定食を求める大学生や地元の人でにぎわいます。
■吉村史織フィールドキャスター
「訪れる人が必ず利用するのが券売機です。6年前の開店の時から使っているものだそうです。」
新札に対応するには券売機も入れ替えが必要だといいますが、問題はその費用です。
■しっとう家 福大店・橋本直樹 店長
「さすがに200万円超えるとなると無理です。米も上がった、野菜も上がった、肉も上がった、もう全て上がっています。」
物価高で食材の仕入れ値も上がる中で、メニューの値段を据え置くために、券売機の入れ替えは行わないことを決めました。
新札が流通するようになったら店内で古いお札に交換し、今の券売機を使ってもらう予定です。
■橋本店長
「確かに両替の手間を考えると変えたいなというのはありますが、安くおなかいっぱい食べてほしいので、とりあえずやっていこうって頑張っています。」
それでは、新札に対応した機械の更新状況を見てみます。
日本自動販売システム機械工業会によりますと、全国の金融機関ATMは、新しいお札の発行までに全て更新を終える見通しです。
一方で、コインパーキングや飲食店などの券売機は5割ほど、自動販売機は2~3割にとどまる見込みです。
また、JR九州は7月をめどに駅の券売機を取り替える予定です。
西鉄は、バスの運賃箱の取り替えを両替頻度の高い営業所から順次行っていくとしています。