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ごはんのおかわり無料→100円「備蓄米効果」いつごろ現れる? コメ価格は14週連続で上がって過去最高に

2025年4月15日 19:22

備蓄米 まだ一部の店舗のみか

JA佐賀によりますと、すでに落札したおよそ1650トンの備蓄米は、先週から問屋に卸し始めました。

ただ、問屋にわたった備蓄米は業務用の炊飯工場などにも回されるため、スーパーや飲食店にはまだ一部の店舗にしか出回っていない可能性があるとしています。

■吉田さん
「取引先の問屋に催促していますが、今月中に入るか入らないかですね。」

一方、福岡では大手スーパー各社が4月下旬に備蓄米の入荷を予定しています。

ある大手スーパーの関係者によりますと、福岡市内の大型店舗では200袋の備蓄米を入荷し、5キロ4000円ほどで販売する見通しです。しかし、それ以降の入荷予定は3週間後の20袋のみで、関係者からはボヤキともとれる声が聞かれました。

『備蓄米は放出されたが、入荷してもすぐになくなるだろう。何も変わらないのでは』

「備蓄米効果」はいつ現れる?

「備蓄米効果」はいつになれば現れるのでしょうか。農業経営学が専門の宮城大学、大泉名誉教授は冷ややかな見方を示しています。

■農業経営学専門の宮城大学・大泉一貫 名誉教授
「備蓄米の放出の仕方に結構課題があって、なかなか社会でのコメの不足感が解消できていない。不足感が解消しないと、価格は横ばいか上がることになります。」

そのうえで価格を下げるには、備蓄米を少しずつではなく、一気に放出することが必要だといいます。

■大泉名誉教授
「ちびちびと逐次放出するのではなく一気に放出すれば、コメは足りているんだ、余っているんだと皆さんが思うようになる。そうすると、コメの値段は少しずつ下がっていく傾向に入ると思います。」

政府は、備蓄米を7月まで毎月放出する見通しを示していますが、果たしてその効果は期待通りに現れるのでしょうか。

最終更新日:2025年4月16日 11:39