×

【ソナエル】何を・どこに・どれくらい?「備蓄のポイント」防災収納のプロに聞く

2025年6月11日 7:54

民間企業がことし3月に発表した、家庭での防災備蓄についての実態調査によりますと、防災食を備えていない人は4割に上りました。その理由の一つが「保管スペースがない」ことだといいます。防災グッズの収納場所に悩む人が少なくないようです。

プロに聞く「備蓄のポイント」

「防災備蓄収納プランナー」の余傳(よでん)愛子さんに、収納のヒントを伺いました。

■防災備蓄収納1級プランナー・余傳愛子さん
「ポイントの1つ目は『分散収納』です。家のあちらこちらを上手に使いながら収納できるといいかと思います。」

【収納ポイントその1】「1か所にまとめず分散収納を」

災害時には、備蓄品を置いた場所が開かなくなる恐れもあるため、玄関やキッチンなど3・4か所に分けて保管するのがおすすめだといいます。

■余傳さん
「グループをいくつか分けて、分かりやすく決めて配置すると、持ち出したり扱ったりする時にも分かりやすいと思います。」

【収納ポイントその2】「できるだけ低い場所に収納を」

高い位置に収納するとすぐに取り出しにくい上、災害時に落ちて壊れるリスクがあります。

ただ、余傳さんの家では、食器棚の上の方に防災食がありました。扉に「耐震ラッチ」という、揺れを感じるとロックする部品が取り付けられていて、高い場所のデッドスペースを備蓄品の収納場所にできるということです。

■余傳さん
「使わないものがあちこちに眠っている、押入れの奥にずっとそのまま放置されていることがよくあるので、少しそういうのを見直すと、備蓄をしようかなと思うきっかけになるかと思います。」

もしもの時に命をつなぐ防災備蓄。普段から少しずつ準備しておくことが大切です。

※FBS福岡放送めんたいワイド2025年6月6日午後5時すぎ放送

最終更新日:2025年6月11日 14:55