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【変わる水泳の授業】児童はスイミングスクールへ プロの指導で水と触れあう 教員の負担も軽減 福岡 

2024年6月14日 18:31

この取り組みが始まった背景には学校現場を悩ませる、ある理由がありました。

■6年生の担任・金川祐太朗 教諭
「学校だと衛生管理上の薬の管理・水の管理があるので、だいたい1日20分~30分を割く。それがないだけでもありがたいですし、プロに教えてもらっているのが担任としてもうれしいと思います。」

教員たちはプールを使用するための掃除や点検、さらに授業前後の水質検査など負担が大きかったといいます。メリットは教員たちだけではありません。

この学校の水泳授業では、2つの学年の子どもを2人の教員が指導していました。スイミングスクールでは4つのグループに分けて6人のプロのインストラクターが指導し、子どもたちは泳ぎを上達させているということです。

■児童
「泳ぎ方がこうした方がもっと進むよとか教えてくれるので、こっちの方が早い。」
「ここは屋根があるからあんまり暑くないけれど、学校は屋根がなかったからめっちゃ暑かった。」
「室内だから、こっちの方が僕は好きかな。」

さらに、新型コロナで水泳授業が行えなかったことで、子どもたちの泳ぐ力に差が生じていましたが、その改善にもつながっているようです。

■ベストスイミングクラブ・小石原 努さん
「水が怖いお子様が多いなという印象。(新型コロナで)海やプールに行けなかったというのはあるのかなとは思います。水に触れあうきっかけが何かあれば、違ったとは思うのですが。」

プールの老朽化などから変わり始めた学校での水泳授業。近くにスイミングスクールがあるかなど課題はあるものの、学校での水泳授業の見直しが進められています。