九州プロレスの看板レスラー「めんたい☆キッド」旗揚げから17年 最後のリングへ
設立から17年を迎えるプロレス団体「九州プロレス」は、設立時からのメンバーで看板レスラー、めんたい☆キッドの引退の時が近づいています。彼が追い続けたレスラーとしての生き様とは。
■めんたい☆キッド
「めんたい☆キッド、2025年5月いっぱいで引退します。」
■観客
「ダメだって。」
2024年6月、NPO法人「九州プロレス」のリングで、プロレスラー、めんたい☆キッドの引退が発表された。
■観客
「まだ、めんたい、できるだろ!めんたい!」
■めんたい☆キッド
「あの選手は昔はすごくカッコ良かったけど、すごく動けていたけどと言われるのは、めんたい☆キッドは言われてはいけないキャラクターだと思っているので、言われるくらいなら引退だと決めました。」
めんたい☆キッドのプロデビューは、プロレスが盛んなメキシコのリングでした。帰国後、日本で活躍の場を求めましたが、プロレスでは食べて行けず、過去に一度、引退を経験しました。
■めんたい☆キッド
「2003年にデビューして2005年まで、一度もプロレスで稼いだお金で生活できなかったので、金銭面的なところがすごく気持ちを引退の方に導きました。」
そんな彼を救ったのが「九州プロレス」でした。団体を旗揚げした筑前りょう太理事長が、めんたい☆キッドと名付け、そして再びリングへと導きました。
■めんたい☆キッド
「今までやってきたことが間違っていなかったということを、筑前りょう太についていって良かったということを伝えたいです。試合を通して。」
めんたい☆キッドの生みの親、筑前りょう太理事長との対戦です。
■開始ゴング
「レディー・ゴー!」
引退前の最後の周年大会で、設立メンバーである2人がリングで激突しました。
■めんたい☆キッド
「限られた試合数も減っていく中で、どうしても、めんたい☆キッドの生みの親、筑前りょう太とは戦って終わりを迎えたいという思いがあったので。」
「九州プロレス」の旗揚げから17年、存続の危機にあった時も、2人はリングに上がり続けました。九州、そして人々を元気にするために。
■めんたい☆キッド
「どこか手の届かない存在。それがプロレスラーのあるべき姿だと思っていたが、近い存在じゃないと共感してもらえない存在なんだと。めんたい☆キッドは、こういう近い存在であるべきなんだと教えてもらった。今まで僕と筑前がやってきて、失敗もいっぱいありましたが『育ててくれてありがとう』と。全力でベストパフォーマンスでやることが、今まで応援してくれた人への感謝につながると思います。」
試合後、めんたい☆キッドは現役最後のリングについて発表しました。
■めんたい☆キッド
「引退するまでにやりたいことを全部やってきたけれど、一つだけかなえていない、やっておきたいことがあります。めんたい☆キッドのライバル、玄海と引退試合、シングルマッチ。これをやりたいと思います。」
対戦相手は、これまで5回対戦して1度しか勝っていない玄海選手です。めんたい☆キッドは11日、ライバルの玄海選手を相手に最後のリングに上がります。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年5月6日午後5時すぎ放送