【釈明】「コメは買ったことがない」江藤農水相が佐賀市での発言を“修正”「玄米で買ってほしいあまり」「ウケを狙って強めに言った」
コメの価格の高止まりが続く中、佐賀市で18日、江藤拓農林水産相が「コメは買ったことがない」などと発言したことに波紋が広がっています。江藤農水相は19日になって「玄米でも手に取ってほしいと強調するために発言した」と釈明しました。
■奥村三枝記者
「これから子どもたちは素足で田んぼに入り、昔ながらの手植えを経験します。」
■子どもたち
「きゃー。」
19日、田植えの体験をした北九州市門司区の柄杓田小学校の小学生たち。種から自分たちで育てた苗を、手で植えていきました。
■子どもたち
「おいしくなりますように。」
「作っている人は大変な思いをして作っているのが分かりました。」
コメづくりの大変さを実感した一方、気になるのはやはり、価格です。
■子どもたち
「お米が高くなっている。」
「お米が、最近高いらしいので、もっと植えて食べたい。」
小学生も高値を心配するコメについて、18日に佐賀市を訪れた江藤農水相から驚きの発言がありました。
■江藤農水相
「わたしもコメは買ったことがありません、正直。支援者の方々がたくさんくださるんですよね。まさに売るほどあります、私の家の食品庫には。」
精米せずに玄米の状態であれば備蓄米の流通が迅速化できると説明する中で「コメを買ったことがない」「コメが売るほどある」などと述べたのです。
■江藤農水相
「大変なんですよ、コメもらうというのも。わざとじゃないのでしょうが、いろんな物が混じっています。いつも家庭内で精米をした上で、コイン精米機に持って行く。精米できなければ玄米で売ることも可能にしますので、今回は効果が期待できるのではないかと思います。」
この発言に関して江藤大臣は19日、記者団の取材に応じ「玄米でも手に取ってほしいと強調するために発言した」と釈明しました。
■江藤農水相
「定期的にお米は買っています。先週も買いました。玄米で買ってほしいことを強調したいあまり、私の実態とは違う言い方をしてお騒がせしたことは大変遺憾に思っています。」
また「売るほどある」という発言については「会場が盛り上がっていたので、ちょっとウケを狙って強めに言った」と話し、一連の発言を撤回するのではなく修正したいと述べました。
NNNと読売新聞が18日までの3日間で行った世論調査では、コメの価格高騰に対する政府の一連の対応について78パーセントの人が「評価しない」と答えています。
江藤大臣は「4回目の備蓄米を放出を終えると相当なスピードで流通が加速していくと思うので結果を出すことでお応えしたいと思う」と話しています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年5月19日午後5時すぎ放送