「誰が見たとや!」資料を机にたたきつける 副市長ら5件のパワハラを認定→市長の給料カットと防止条例制定へ
福岡県大野城市の職員に対するハラスメント問題です。第三者委員会の調査で副市長などによるパワハラが認定されたことを受け24日、大野城市の井本宗司市長が謝罪しました。
■大野城市・井本宗司 市長
「この場をお借りして、深くおわびを申し上げます。」
調査報告書によりますと、大野城市の副市長は2021年、係長などに対し「誰が見たとや!」などと大声で言いながら資料を机にたたきつけたり、2024年には顛末書を手書きで作成するよう、机かパソコンをたたきながら大声で指示したりしたということです。
第三者委員会は、副市長によるパワハラ3件と、部長職1件、課長職1件、合わせて5件のパワハラを認定しています。
副市長は4月初めに管理職に謝罪し、21日に辞職願を提出しました。30日付で辞職するということです。
■井本市長
「副市長の言動について都度、本人に口頭で注意をしてきた。ただ当時、私の判断ではその言動がハラスメントに該当するとの認識に至っておらず、結果として対応が十分ではなかった。」
井本市長は任期満了の2025年9月まで、給料を2割カットする議案を議会に提出する予定です。
再発防止策として、大野城市はハラスメント防止を目的とした条例を制定し、2025年度中の施行を目指しているということです。