「いじめにより精神的に追い詰められ」中学生の自殺との因果関係を認める「教育委は調査すべきだった」
2024年4月に福岡県田川市の中学生が自殺した問題について、市の対策委員会は、いじめと自殺の因果関係があると結論づけました。
この問題は2024年4月、田川市の市立中学校に通っていた3年生の男子生徒が自殺したものです。
田川市は翌月、有識者でつくるいじめ問題対策委員会を設置し、いじめの有無や自殺の原因などの調査を行ってきました。
9日の会見で、田川市は2023年6月から11月にかけて、複数の同級生が男子生徒の悪口を言った3件について、対策委員会がいじめと認定したと明らかにしました。
その上で、いじめと自殺の因果関係を認め「いじめにより精神的に追い詰められて不登校になり、自らの命を絶ったものと推測される」と結論づけました。
また、調査報告書では中学校の対応の不十分さを指摘し、教育委員会についても「不登校になっていったことを疑問視し、調査すべきだった」と言及しています。
■田川市教育委員会・小林清教育長
「私どもにも問題点があったことは、本当に申し訳なく思っていますし、二度とこういうことが起こらないように施策の充実を図っていきたいと思っています。」
厚生労働省などは、悩みを抱えていたら専門の相談員に相談してほしいと呼びかけています。