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【110番の日】県警への通報は過去20年で最多に 3割は「不要不急」「#9110」活用を スマホ操作ミスは「すぐ切らないで」福岡

2025年1月10日 19:00
【110番の日】県警への通報は過去20年で最多に 3割は「不要不急」「#9110」活用を スマホ操作ミスは「すぐ切らないで」福岡

1月10日は「110番の日」です。2024年に福岡県警で受けた110番通報の件数は60万件を超え、過去20年間で最も多くなりました。不要不急とみられる通報も増えていて、警察は適切な利用を呼びかけています。

■福岡県警 通信指令室 職員
「110番です。事件ですか、事故ですか。」

福岡県警の通信指令室です。県警が受けるすべての110番通報が集められ、その通報内容がパトカーや警察署などにすぐに伝送される仕組みになっています。

■福岡県警 通信指令課・七俵浩一 管理官
「110番通報件数は1日平均で約1700件、多い時で2000件を超える通報を受理しています。」

福岡県警では、去年1年間に61万件を超える110番通報を受けています。この数は、前年と比べておよそ4万件増えていて、過去20年で最多でした。

そんななか、通報を受ける職員を悩ませているのが、「不要不急」とみられる110番通報です。

『警察署の電話番号を教えてほしい』
『ギャンブル依存の息子を叱ってほしい』

さらに、このような110番通報もあったといいます。

『タクシーがつかまらないから呼んでほしい』
『冷蔵庫に覚えのないものが入っている』

不要不急とみられる110番通報はおよそ20万件で、全体のおよそ30パーセントにあたります。

■七俵 管理官
「緊急を要さない通報は、1分1秒を争う緊急の事件事故への対応を遅らせる原因となります。実際に人命に関わる事故の時には対応ができないことがあります。」

警察は、緊急通報以外の相談や要望がある時には、警察署に問い合わせるか、福岡県警の相談専用ダイヤル「#9110」に連絡してほしいとしています。

■七俵 管理官
「事件ではないが困っているとか、例えば、落とし物をした時に相談する場所、届ける場所に困ったら『#9110』をおすすめします。」

不要不急とみられる通報の中には、番号の押し間違いに加えて、電源ボタンを5回押すなどすると緊急通報となるiPhoneの操作ミスによる通報が多いといいます。

警察は、通話が途切れると通報した人の安全を確認する必要があるため、誤った110番通報をした場合はすぐに通話を切らずに「間違い電話です」と伝えてほしいとしています。

最終更新日:2025年1月10日 19:00